文楽ナビ

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文楽ナビ

  • 著者名:渡辺保【著】
  • 価格 ¥2,600(本体¥2,364)
  • マガジンハウス(2020/09発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838731282

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内容説明

文楽の本当の見方がわかります。
演劇評論の第一人者といっしょに、
文楽の代表的な演目を読み進めるうちに、
見どころ聞きどころが身につきます。
これから文楽の世界に触れてみたい人には最高の入門書として、
何度も文楽を見ている人には新たな発見への手引書として。
「人形は動かないときこそ大事」「浄瑠璃は全部わかろうとする必要はない」。
人形・三味線・浄瑠璃の三位一体で構成される文楽鑑賞の真髄を、演劇評論の大家がわかりやすく伝授。
「酒屋」「野崎村」「鮓屋」「俊寛」「道明寺」など16演目の見どころ、聞きどころを解説。
対話形式の展開で、すっと作品世界に入っていけます。

目次

渡辺保と「酒屋」を見る。
・初級編
堀川 マクラ一枚が大切
引窓 人間の情愛を聞く
野崎村 詞、地、イロの聞き分け
十種香 場面に分けてみる
・中級編
鮓屋 時代と世話の区別
太功記十冊目 時代のなかの世話
寺子屋 身代わりとモドリ
七段目「掛け合い」という技巧
・上級編
俊寛 本行は能楽
金殿 神話の裏側
渡海屋 大物浦「平家物語」の真実
熊谷陣屋 無常観
合邦 聖と汚辱の鎮魂
・卒業編
道明寺 人が神になる刻
山の段 風とはなにか
・名人列伝
名人が教えてくれたこと
昔はよかった!! でも今もいい

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

59
帯に「僕のバイブルです‼(尾上右近)」とあるが、全くその通り。いろんな分野で「この人がいなくなったらどうしよう」と心配になる巨人がいるが、私にとって、渡辺保先生はそういう存在である。この本も本当に勉強になる。何度も観ているのに全く気付けていない指摘にハッとすることの連続。徹底的に丸本を読み込んだ解釈の深さと、観劇経験の豊富さに、畏れ入るばかりである。山城少掾を直接聴かれた最後の世代だろう。そんな人に、今の文楽の低迷は歯痒いはずなのに、最終章のタイトルは「昔はよかった‼ でも今もいい」。そのエールが嬉しい。2020/11/03

びぃごろ

12
DVD(CD)を鑑賞しながら、編集者に解説をし、質疑応答を受けたものを文字起こしした本。入門書にしては初めての人にはハードルが高いと思う。写真など視覚的なものは一切なし。まず「酒屋」で上に床本、下で細かく解説あり。「堀川」「引窓」「野村崎」「十種香」が初級編。中級編「鮨屋」「太閤記十冊目」「寺子屋」「七段目」上級編「俊寛」「金殿」「渡海屋大物浦」「熊谷陣屋」「合邦」卒業編「道明寺」「山の段」…。84歳の著者が伝える文楽の面白さは見えないものを見る力、文楽が好きという人が読むべき本。2020/12/02

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