内容説明
ニューノーマルな時代を生きる現代人に
江戸っ子が智恵と勇気を与えてくれる!
吉原オーバーシュート、長屋クラスター、コレラ感染者30万人。
それでも、江戸っ子は、コレラをコロリと笑い飛ばした。落語に登場するあの江戸っ子たちが、withコロナな時代を粋にサバイブする術を教えてくれる。読後、勇気が湧いてくる稀代の歴史読み物です。
幕末の安政五年(1858)8月、コレラパンデミックが日本を襲い、100万都市の江戸で約30万人が死んだ。コロナ禍とは比較にならない被害者を出した町中で、江戸庶民はいつもの日常を生きていた――本書は、ユニークな話題作を多数世に送ってきた著者が、「江戸と令和」のパンデミックを比較、江戸っ子と令和東京人の共通点と相違点をあぶり出し、独特の視点で「withコロナな時代」を生きるための知恵とヒントを読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
73
江戸時代の日本をたびたび襲ったコレラの大流行。そんななかで江戸の人々はどう生きていたのか…。コレラを「コロリ」と言い換えていたことは知っていたけど、「コレラ船」が夏の季語になっていたことは知らなかった。辛いこと悲しいことも明るく…というようなところに落語や狂歌がどれくらい影響し、またそういう文化に反映されたのか…というところはよく分からないけど、0か100で辛いか辛くないかではなく、その両面が個人にも社会にもあって、その矛盾するものに折り合いをつけていくというのは、現代にも通じるところがあるかもしれない。2021/05/03
壱萬参仟縁
43
師匠、本書は来年度からの歴史総合の資料としていけるのではないでしょうか? 学校関係者、社会科担当教員は注目を。落語は400年近く日本人に寄り添い続けてきた文化(15頁)。文化の隆盛文政5年(1822)、史上初のパンデミック、コレラにさらされた(24頁)。書名の年に米軍艦ミシシッピー号乗組員からわずか1ヶ月で蔓延とのこと。死者26万人とは驚き。明治最初のコレラが横浜に発生したのが明治10年(1877)でやはり米艦から運ばれた(50頁)。2021/09/30
ようはん
19
幕末に起きた安政のコレラ大流行の実態…というよりは落語家から見た江戸文化と江戸っ子の心意気の魅力を解説といった本でそれはそれで楽しく読めた。コロナに限らず今の閉塞感ある現代には笑いの力がまだ足りないのではと思う。2023/11/09
toshi
9
安政五年というのは、安倍政権5年目の洒落らしい。 コレラが流行した江戸末期から明治時代と、新型コロナの現在(安政五年)を色々と比べては洒落のめす。 話に一貫性が無くてあちこち跳ぶけれど、読んでいて混乱することもなく最後まで面白く読める。2020/10/10
Hachi_bee
3
半年程前に購入した本をようやく読了。 ほっこりする話題を紹介してくれています。 @dankeitatekawa さんの高座を早く聴きに行きたいな。 そう言えば、 @nKcaHkcLBQPV57H さんの「安政五年の大脱走」ってどんなお話しだったかな?2021/02/22
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