講談社文庫<br> 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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講談社文庫
今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

  • 著者名:京極夏彦【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 講談社(2020/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065190265

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内容説明

昭和29年春から夏にかけて続く怪事件。

「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪奇と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。(「鬼」)

複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが―。山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。(「河童」)

是枝美智栄は高尾山中で消息を絶った。約二箇月後、群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服をまとっていた。この謎に旧弊な家に苦しめられてきた天津敏子の悲恋が重なり合い―。『稀譚月報』記者・中禅寺敦子が、篠村美弥子、呉美由紀とともに女性たちの失踪と死の連鎖に挑む。天狗、自らの傲慢を省みぬ者よ。憤怒と哀切が交錯するミステリ。(「天狗」)

解説 綿矢りさ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

88
とてもスカッとしながらも、ちょっと後ろめたい気持ちになり、考えされられた。 何を大切にしなければならないか、自分に出来ることは何かを考え、行動していきたい。2021/08/25

優希

58
文庫で再読です。『鬼』『河童』『天狗』の合本になりますが、京極さんはこの分厚さだよなと懐かしくなりました。2021/03/05

Richard Thornburg

46
感想:★★★★★  百鬼夜行シリーズのスピンオフ。  久々に京極センセのサイコロ本だと勇んで予約販売で手に入れたのですが、内容的には昨年に読んだ『鬼』『河童』『天狗』三部作の合冊版です。  でも1話ずつバラバラで読むよりは、一気読みするほうが京極ワールドにどっぷり浸れていいかも。  どれも再読ってことになるんで、かなりじっくり読み込めた気がするんですけど、一気読みしてみて個人的に一番よかったなと思うのは『河童』ですかね。  2020/09/27

白いワンコ

29
『鬼』から『ヒトごろし(上)・(下)』を経て『河童』『天狗』読了。いずれも凡そ二年半振りの再読だったものの、今回本来(?)の順で読めたことによる気づきが多数あった。百鬼夜行シリーズは作者の俯瞰感を見上げる感じが心地よいのだが、この連作は思想的にこれまでより降りてこられたような気がして、それがまた親しみやすさに変じている。『河童』冒頭の女学生談義はもっともっと長大だった記憶が…改められました2021/02/28

はやしま

29
自立する。これぞ京極作品w「鬼」:本作だけで40ページ近い加筆。内容もしっかり骨太になって本拠地講談社文庫らしさがある。「河童」:二度目もやはり”彼”に哀しさ・哀れを感じる終り方。磯部警部と益田の例の事件の時のことを確認したくて『絡新婦の理』を再読してしまった。「天狗」:こんな粗忽で愚かな動機があって良いものか。美弥子さん、いや美由紀同様憤ってしまう。敦子の調査力・分析力が磨かれ、美由紀もより相手に伝えられる言葉が出てきている気がした。分冊版では『天狗』、合本版では『河童』がお気に入り。2020/11/15

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