ミトロヒン文書 KGB(ソ連)・工作の近現代史

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ミトロヒン文書 KGB(ソ連)・工作の近現代史

  • ISBN:9784847099571

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内容説明

近現代史が大きく変わる、インテリジェンス・ヒストリー

ロシア革命からソ連崩壊に至るソ連情報機関の対外工作を描き出す重要史料、「ミトロヒン文書」!
亡命したKGB職員が10年をかけ、命がけで書いた「ミトロヒン文書」。
ヴェノナ文書に並ぶ戦後最大の防諜情報といわれる。

■トロツキー暗殺
■日米戦争
■原爆情報収集
■自民党・社会党の協力者
■キューバ危機
■「プラハの春」圧殺
■国家ぐるみの産業スパイ……etc.
日英米を操ってきた、凄まじい工作の数々。

プーチン大統領を支える元KGBの真実が明らかになる。
これはフィクションではない!

●世界の裏で行われているインテリジェンスの攻防
●官公庁・メディア・財界に浸透した工作員と協力者
●なぜ、ソ連そしてKGBは負けたのか?
●一党独裁は愛国者を敵に回す!?
●最後の特殊作戦──ゴルバチョフとエリツィンを拘束せよ


【著者プロフィール】
著者:山内智恵子 (やまのうち ちえこ)
1957年東京生まれ。
日本IBM株式会社東京基礎研究所を経て現在英語講師。
2013~2017年まで憲政史家倉山満氏、2016年から評論家江崎道朗氏のアシスタント兼リサーチャー(調査担当者)を務める。


監修:江崎道朗 (えざき みちお)
評論家。1962年(昭和37年)東京都生まれ。
主な研究テーマは近現代史、外交・安全保障、インテリジェンスなど。
社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員。
産経新聞「正論」執筆メンバー。
主な著書に、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社)、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(第27回山本七平賞最終候補作、 PHP研究所)、『日本は誰と戦ったのか』(第1回アパ日本再興大賞受賞作品、小社刊)など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

12
ルカレの小説から連想し選んだ最近の本。旧ソ連の崩壊により何人もの露人スパイが投降乃至鹵獲されたが、本書の元ダネは少々毛色が違う。KGBは内部に莫大な記録文書を蓄積しており、一部はゴルバチョフ時代に公開されたが余りに膨大で分析に至らぬうち、同じ穴の狢プーチンに再び秘匿されてしまう。プラハの春の失敗でKGBの対外諜報先に盟邦東欧諸国が上がり、彼らの離反を招いてソ連崩壊に繋がる。この頃KGB内で冷や飯を食っていた標記職員が義憤に駆られ内部文書を持出し書写した。これが本書のソース。二次資料だが他資料との平仄も合う2022/05/16

KAN

8
江崎道朗氏による情報史学〜インテリジェンス・ヒストリーの日本への啓蒙の功績は大きいし、ますますこれからも広がっていく(いかねばならない)だろう。まだまだ解明途上ではあるけれど、日本への浸透工作については「スパイ天国」と言われてはいたけれど、その実態は驚くべきもの。日本の警察、公安当局の人たちはどれほど歯がゆい思いをしてきただろうか。唯物的無神論に立脚した思想は最終的に不信と闘争で終わるしかない。共産主義であれ、自由民主主義であれ、優劣を争うばかりで終わってしまう思想を考え直す材料にしたい。2020/09/26

しろくまZ

6
本書では、ミトロヒン文書で明らかになった旧ソ連の影響力工作(スパイ活動)の実態が紹介されると共に、比較的新しい学問分野、情報史学の重要性が訴えられている。第5章の対日工作の内容が特に興味深い。保守系と考えられている新聞社にも複数の工作員や協力者がいたということだ。影響力工作は陰謀論とかではなく、ロシア、中国、北朝鮮、韓国などによって現在も日本に対して積極的になされているのであろう。日本の防諜体制が気になるところ。2023/02/10

いっちょらるれ~

6
名前と年代で混乱して私のような無学な人間にはトンチンカンプンですが、世界が全く日本とは違うと言うことを、思い知らせてくれます。敵の内部に入り込み、膨大な影響力を発揮する力が今の日本でも蠢いていることにそろそろ気付かなければ取り返しのつかない事になります。2022/04/30

eulogist2001

5
★2.5 概略、要約的な内容が多く、また話題が幾度となく脈絡もなく飛ぶ。筆者の関心や興味のおもむくままとなっている感あり。ミトロヒン文書を紹介していながらも、説明や解説が粗い。読者を向いていない。個人ブログにも似て中途半端な知識のひけらかし。編集者がしっかりしていないのか、無能なのか。残念ながら悪書だろう。時間とお金の無駄です。2021/02/07

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