角川新書<br> 戦国の忍び

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角川新書
戦国の忍び

  • 著者名:平山優【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • KADOKAWA(2020/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040823591

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内容説明

戦国時代の合戦の裏では、本当に「忍者」が活躍していた!

これまでフィクションの中でしか考えられなかった戦国時代の忍者。
実像は闇に包まれ、江戸時代に書かれた軍記物や、忍術伝書から想像するしかなかった。
しかし、史料に断片的に残されていた、忍びにまつわる記述を丹念に読み解くことで、その驚きの実態が明らかとなった。
これまでの戦国合戦研究を覆す、気鋭の歴史学者による最新研究!

●カギ梯子で、300人もの忍者が城へ忍び込む!
●商人に化けて敵城へ潜入!
●侵入してきた敵の忍びを見つけ出す!
●捕らえられた忍び、荷物から火打ち道具が見つかり「敵の忍者です」と白状

【目次】
はじめに

第1章 江戸時代における忍びの認識
 1 忍びとはどのような人々であったか――『武家名目抄』
 2 忍びのマニュアルと心構え――『軍法侍用集』
 3 武田の軍記物に描かれた忍び――『甲陽軍鑑』
 4 忍びの別称

第2章 戦国の忍びの登場
 1 伊賀と甲賀
 2 武田の透波、北条の風魔、伊達の黒脛巾
 3 悪党と忍び

第3章 草、野臥、かまり
 1 草、草調義
 2 伏兵、伏勢、伏調儀
 3 野臥、かまり

第4章 城の乗っ取り、放火、決死の諜報活動
 1 城乗っ取りと忍び
 2 忍びによる潜入と放火
 3 目付の活動

第5章 戦国大名と忍び
 1 中世の夜と忍びの世界
 2 忍びの運命 
 3 足軽と忍び

おわりに――戦国の忍びとはどのような人々だったのか

あとがき
参考文献一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro13

45
戦国時代の小説を読むのは好きだけど、忍者の登場を歓迎できないのは小説が幻想的になりすぎるから。本書は武田氏・真田氏研究を専門とする著者が、戦国期の忍者ならぬ「忍び」の実像を一次資料から追ったもの。諜報、索敵、待ち伏せ、暗殺、城の乗っ取り、放火など多様な任務の実例について、これでもかと資料を提示してくれる(ので少々読むのに疲れた)。彼らの多くは悪党と呼ばれたアウトロー出身であり、戦国大名は彼らを雇うことで、敵地の撹乱とともに自身の領地の治安維持に努めていたようだ。幻想的でない忍びの実像を知るには良書。2021/01/11

Isamash

41
大河ドラマ「真田丸」時代考証担当の平山優・山梨県立中央高等学校教諭2020年発行著作。世の中は何度目かの忍者ブーム(海外にも波及)だが、忍者のことで歴者学者によって明らかになっている部分は極々僅かであるとか。そのこと自体に驚き。文献で見つかった武田信玄や伊達政宗、北条家などでの忍び活用例が紹介。ただ非常にアカデミックだが、反面読みにくく、斜め読み。甲賀とか伊賀の忍びの者や服部半蔵家、更に家康との絡みを知りたかったが、そこのところの記述は無し。悪人の活用的な側面も有り、一般的武士は差別的に見ていたらしい。 2023/12/05

ホークス

38
2020年刊。大量の史料から「忍び」の実像に迫る。以下私の理解。⚫︎敵地や敵城砦に潜入しての調査、諜報、奇襲、放火、掠奪、殺害等は古来からの戦術。戦場では待ち伏せ、各種の撹乱、道路封鎖も行った⚫︎上記の「忍び」活動の多くは下級家臣、徴発した村町民、採用したアウトローが行った⚫︎戦国期には敵城乗っ取りの他、自家内の監視や敵方忍びの摘発も重要任務となる。これらは「目付」機能として受け継がれる⚫︎彼らは戦国大名や国人領主に多く抱えられた(数百人の場合も)。足軽扱いだが夜の活動が主で、疑われ蔑視もされたらしい。2026/02/16

yyrn

33
『光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった。命を賭けて歴史を作った影の男たち。だが人よ名を問うなかれ。闇に生まれ闇に消える、それが忍者の定めなのだ』(サスケ(68)のop.)▼忍者と聞くといつもこのフレーズが頭の中に蘇るし、この文句のとおり、表に出ることもなく史料も乏しいから創作の入り込む余地がたくさんあったのだろうなと思っていたが、作者が丹念に史料を掘り起こすと次々と出てきて、戦における忍びの重要性が明らかに。また、講談などに登場する忍者の活躍が史料にちゃんと残されていて、驚く。2020/10/30

TomohikoYoshida

30
戦国時代の「忍び」について、史料をまとめ解説した本。現存する史料は減りつつある上、歴史の片隅ともいえる忍びの記録はさらに少ないと思わる。それを探してまとめ上げた著者の苦労がしのばれる。「忍者集団」のようなものをイメージしていたのだが、実際のところは、闇にまぎれて様々な荒仕事ができるアウトローが大名や家臣に雇われていたのが実情。使い捨てにされる(そして死ぬ確率も高い任務につく)夜専門の足軽。非正規雇用。そして、乱世が終わると、その役割も終え、実態がなくなっていく。アウトローとはいえ、楽な仕事ではない。2021/05/15

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