江戸川乱歩語辞典 - 乱歩にまつわる言葉をイラストと豆知識で妖しく読み解

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紙書籍版価格 ¥1,760
  • 電子書籍

江戸川乱歩語辞典 - 乱歩にまつわる言葉をイラストと豆知識で妖しく読み解

  • 著者名:奈落一騎/荒俣宏
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 誠文堂新光社(2020/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784416520420

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内容説明

乱歩にまつわる言葉を辞典形式で紹介する新しい乱歩解説本

多くの作家から敬愛され、今も読者を魅了し続けている、日本の探偵小説の父・江戸川乱歩。

この本は、そんな乱歩にまつわる言葉をイラストとともに紹介する辞典です。
乱歩作品の登場人物や舞台、名セリフ、小道具などはもとより、映画、テレビドラマ、マンガ、アニメまで、乱歩本人とその周辺にまつわる「言葉」を500語以上、掲載しています。

人嫌いであると同時に社交的、なげやりなのに几帳面、恐縮しながら図々しい、驚くほど世間的な常識人でありながら反社会的なロマン主義者──。

そんな乱歩の多面性をさまざまなジャンルの「言葉」を通じて浮かび上がらせます。
永井秀樹氏による耽美なイラストも見所のひとつ。

綴じ込み付録には、乱歩を敬愛する著名人による「私が愛する乱歩作品ベスト3」を収録。

ディープな乱歩ファンから、子供の頃、乱歩作品に親しんでいた人、映画やドラマ化された作品が好きな人、近年の漫画やアニメを通じて知った若い人まで、乱歩に興味があるすべての人が楽しめる一冊です。

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「乱歩が小説を書きだした時期は、日本は「モダン」の時代だった。
モダンとは、単に新しい文明社会を指すのでなく、
正義と邪悪、醜と美、有産階級と無産階級が共存して
ゲームのように立場が変わる世の中をあらわす。
どっちも楽園と地獄の両面を持つ。今の日本もまさにそうだ。
コロナのことを考えれば、
夢の都会が一瞬で現実の地獄に様変わりする意味も分かると思う」
(荒俣宏「おわりに」より)

■「私が愛する乱歩作品ベスト3」回答協力
荒俣宏/赤木かん子/綾辻行人/有栖川有栖/江戸川乱歩記念館/神田伯山(神田松之丞改め)/肥沼和之(月に吠える)/小林泰三/斉藤詠一/佐藤寿保/塚本晋也/友清哲/西村京太郎/松本幸四郎/村井光男(ナナロク社)/八重野充弘/和嶋慎治(人間椅子)/戸川安宣/小学5年女子/永井秀樹etc

■収録用語(抜粋)
アウル団/赤い蠍/赤馬旅館/赤ん坊を食べた山猫の様に/悪魔の渦巻き/天知茂/生きるとは妥協すること/H・P・ラブクラフト/大友克洋/小山田静子/怪人二十面相/神なき人/筋肉少女帯/空気男/金田一耕助vs明智小五郎/黒蜥蜴/幻影の城/国家ごっこ/ゴム人形/佐野史郎/三角館/三人書房/少年愛/白蝙蝠団/青銅の魔人/Z曲馬団/胎内願望/駄文を売って稀覯本を集めるのだ/筒井康隆/鉄人Q/寺山修司/トリック映画論/ニコラ博士/人間椅子の実験/ネコ夫人とネコむすめ/ハートの5/花崎マユミ/バロン吉元/ビブリア古書堂の事件手帖/星新一/真崎守/増村保造/丸尾末広/三島由紀夫/水木蘭子/宮崎駿/美輪明宏/宗像隆一郎/盲獣/夢野久作/横溝正史/横山光輝/夜の楽観/類別トリック集成/恋愛不能者etc

目次

■収録用語(抜粋)
相川守/アウル団/赤い蠍/「赤馬旅館」/赤ん坊を食べた山猫の様に/悪魔の渦巻き/天知茂/生きるとは妥協すること/岩井三郎探偵事務所/H・P・ラブクラフト/エジプトの星/大友克洋/小栗虫太郎/小山田静子/恩田/怪人二十面相/カフェ・アフロディテ/神なき人/筋肉少女帯/空気男/金田一耕助vs明智小五郎/黒蜥蜴/幻影の城/国家ごっこ/ゴム人形/佐野史郎/三角館/三人書房/嶋田久作/少年愛/白蝙蝠団/青銅の魔人/Z曲馬団/胎内願望/竹中英太郎/駄文を売って稀覯本を集めるのだ/探偵七つ道具/筒井康隆/鉄人Q/寺山修司/当分小説は書かない/ドストエフスキー/トリック映画論/ニコラ博士/人間椅子の実験/ネコ夫人とネコむすめ/ハートの5/花崎マユミ/バロン吉元/ビブリア古書堂の事件手帖/蒲団/文代/星新一/真崎守/増村保造/丸尾末広/三國連太郎/三島由紀夫/水木蘭子/宮崎駿/美輪明宏/宗像隆一郎/盲獣/モルヒネ/もっとも影響を受けた書物/ヤン・シュヴァンクマイエル/夢野久作/横溝正史/横山光輝/夜の楽観/類別トリック集成/恋愛不能者etc

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

195
江戸川乱歩は、半世紀に渡って読んでいる作家です。本書を書店で見つけて読みました。本書は、荒俣 宏が監修しておりかなりマニアックな内容なので、江戸川乱歩ファンは楽しめますが、一般の辞典としては全く役に立ちません(笑) https://www.seibundo-shinkosha.net/book/general/46054/2020/08/17

かずー

71
乱歩にまつわる言葉(乱歩の歴史、作品に登場する人物、場所、セリフ、事物)をあいうえお順にまとめた辞典。乱歩の本を読んだことはあるが、彼のことはほとんど知らなかった。三重県出身、職を転々としていたこと、女性恐怖症、少年愛をもっていることが分かった。探偵小説、今でいうミステリーを定着させた功績は大きい。乱歩作品を読みたくなった。2020/10/29

niko-08

15
辞典なので、乱歩に関する様々な事が記載されています。ドラマで明智を演じた方まで紹介されていて、またドラマで観たいなという気持ちになりました。2020/11/05

カナン

14
冒頭のマンガRANPO HISTORYが楽しめた。本当に時代を越え、老若男女に愛されている作家だと思います。いろんな方の「乱歩作品ベスト3」も興味深かった。読んでいない作品がまだまだあるので、読まなくちゃ。2020/11/25

kei-zu

13
項目だてに原作からの台詞が多く引用されており、世界観が目の前に広がる。 「二十面相はどんなことがあったって、へこたれやしないぞ。敵が五と出せばこちらは十だ。十と出せば二十だ」 二十面相を応援したくなるね。 ファムファタル(運命の女)と呼びたい魅力的な女性登場人物のイラストも楽しい。 本書の前に読了した「金田一耕助語辞典」と比較して作家性の違いが明らかであるのも、両作家の読者としては興味深い。 それにしても、雑誌が勝手に新作の告知を打つ(「悪霊」事件)って、ひどいね(^。^;)2020/09/12

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