内容説明
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1970年代後半に登場して黎明期のパソコンにことごとく採用されたザイログのZ80。それからおよそ半世紀が経過した現在もなお製造中の超ロングセラーです。
本書は、この間に発展した開発環境、周辺部品、プリント基板製造サービスなどを活用し、当時のマニアが苦心惨憺した製作をサラッとやってのけます。加えて、ザイログの元技術者が語った開発の経緯、出荷数量などの統計資料、著者の取材メモに書かれた面白エピソードを散りばめてあります。Z80の構造を説明するくだりでいちいち世間話が付いて回るうざい技術解説書、あるいは、電子工作の過程まで読まされる前代未聞のノンフィクションとして、どうぞお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
9
ゲームではレトロが流行っているが、レトロCPUというのも、あるらしいw。懐かしくて手に取ってしまった『ザイログZ80伝説』。私が初めてマシン語を学んだCPUである(関係ないw)。半導体勃興期の歴史から語られていて、それがPETやAPPLE IIやTRS-80につながっていくことろ。興味深く読んだ。情報産業って石油会社の次の飯の種だったんだ…。これを読むとBASICという言語は、スクリプト言語やオープンソースのはしりとも捉えれるなぁ。MSXなど、日本との関りも深く、なんだか、いろいろ遊んでみたくなったw。2020/10/03
たいそ
7
2020年。開発経緯など。リバースエンジニアリング、日本での6502の謎の風格、MZ-80Kがなぜ半完成品で発売されたか、といった話がおもしろかった。ところで、シャープはMSX発売したんだっけ?噂はあったけど見たことがない。自分は最初「はちじゅう」とよんでいた(恥)。では、Z8000は何と読むのが一般的?その頃68000に行ったのでZ8000はポールポジションで使われたぐらいしか知らない(それも相当後になって)。Z8も知らなかった(レジスタの本数には驚いた)。現役の石らしいが、もう使うことはないだろうな。2021/01/16
無謀庵
1
Z80を軸に、マイコン・パソコン黎明期の歴史と企業の盛衰話に、Z80系CPUをワンボードマイコンにして自分で触っての話が糾える。このころは日本が先端に食いついて少なからぬ部分を担ってたのにね。自作マイコンの話はほとんど理解できやしないけど、自分には難しすぎる技術書に手を出して玉砕するときの感じ、久しぶりである種楽しかった。2025/03/29
ponzu840w
1
著者の本でMS創業からタイニーベーシックあたりの経緯を読むのはこれで3度目だが、情報の更新があるらしく飽きない。この本もまた、マイクロプロセッサを使った電子工作のノウハウが詰め込まれていてとても参考になる。2021/04/10
Q
1
マイコンZ80の歴史を紐解く本。8080との互換性と出荷したタイミングでザイログが一発ホームランを打って、その後は結果的にZ80に資源を集中して現在も生き延びたという話に読めた。半導体投資は難しいと感じてしまった。この本はシリーズ物で、8080と6800についても書籍が出版されているので、読み比べて感想を書きたい。2021/01/16
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