内容説明
三億円の遺産がかかった失踪事件を追う!
さいたま市の古い荒ら屋で、老婆が亡くなった。中原トミ、九十七歳。夫に先立たれて三十年、一人でつましく暮らしていたトミには三億円の遺産があった。
相続人は三人の孫たち。しかし、「三男の子の薫にすべての遺産を与える」と書かれた遺言書が見つかった。薫は就職して二年目に失踪しており、二人の孫は遺産を得ようと、薫の失踪宣告を申し立てる。
さいたま家庭裁判所の家事調査官・加賀美聡子は、薫が生死不明になった時期を特定するため、彼の消息を調べ始める。その中で浮かび上がってきたのは、幼少時から児童養護施設で育ち、母親の咲江に歪な形で支配されてきた、薫の壮絶な人生だった――
一方、東京家裁の離婚調停で“替え玉事件”が発生する。愛人の子を妊娠した妻が出頭させたのは“偽物の夫”だった。
欲にまみれた人々の争いの渦中に身を置きながら、調査を進めていく聡子が辿り着いた衝撃の真実とは。
『誤算』で注目を集めた稀代のストーリーテラーが放つ、緊迫のクライム・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あっ!chan
39
遺産相続をめぐる相続人(しかも一人は行方不明)の失踪宣言、子供の親権をめぐる夫婦から持ち込まれた調停に関して、不器用な女性家裁調査官がみんなに助けられながら解決に奔走する物語。それぞれの問題の背景にあるのは何組かの破綻しかかった複雑な母子関係、さらに欲望や殺人事件など様々な問題が絡み合って一筋縄ではいかない。当事者関係者たちの本音も見えて、きれい事ですまない展開とそれなりの結末、そしておまけのどんでん返しがリアルで面白かった。2022/11/21
坂城 弥生
38
親子ってなんだろう…って考えさせられた。親って子供を自分の分身と捉えがちなんだとは思う。自分が好きなことを子供にも好きになって欲しい気持ちもわかる気がする。でもそれが行き過ぎたり、子供の意志に反したりすると不和が起こる。期待を裏切られて愛情が憎しみに変わることもあるだろうし、理解できないと否定したくもなるんだろう。何かで聞いたことがある、学歴の高い母親は自分の子供の成績が悪いと虐待に走る傾向が強いらしい。自分の子がこんなこともわからないわけがない。そう思ってしまうんだというはなしを思い出した。2020/10/02
み
23
タイトル読みした作品、初読みの作家さん。女子お2人の共同執筆なんですね、役割分担があるのかしら?お話しは、二時間ドラマが浮かびました(^^;何となく読了…。2022/02/23
coco夏ko10角
22
まず主人公が家裁調査官という小説は多分初めてで、その仕事内容やそれぞれの件がどうなっていくのか…とても面白く読んだ。今まで読んだ著作の中でこれが一番好きだ。シリーズ化したら嬉しい。2021/07/17
igaiga
19
なるほどなぁー。読み終わってみて「犯人」の周到な準備みたいなのがよく読み取れました。こういう展開だったとは!!!なんか・・・犯人がとても悪でした。みんないいように利用されてた。犯人逮捕されてよかった!!2021/05/29
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