内容説明
かつて世界第一の規模を誇ったころの江戸は、じつに無駄のない省エネ都市として栄えていた! その知られざる豊かな知恵を掘り起こし、尨大なエネルギーを消費して「無」へと突き進みつつある現代人の生き方に警鐘を鳴らすべく、精密なデータをもとに両時代の暮らしを比較活写する、異色の新文化論。図版の多数掲載。意外や意外、江戸時代の快適生活がわかる新・江戸論の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
37
以前から不思議でしょうがなかったことが、昔の人は鉄をどのように精製してきたかであった。平安朝前には太刀が既に存在する。つまり700年代位から日本でも鉄を作り、武器を生み出すすべを知っていたことになる。この本で「たたら吹き製鉄法」というものをはじめて知ったが、やはり誰がどのようにして生み出したものかは判っていないらしい。色々経験を重ねて現代の製鉄へと到ったのであろう。凄いな人間は。2010/12/18
月世界旅行したい
9
絵があるのはありがたい。2015/04/04
マカロニ マカロン
5
個人の感想です:B。先日読んだ『今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話』(武田邦彦)の中で、江戸時代には環境問題は存在せず、省エネの域紙など皆無だったというようなことが書かれていたが、本書では江戸時代の生活は「ミクロコスモス」的な、最小限の再生可能エネルギーを使用したとてもエコな暮らしぶりだったことが燃費のカロリー数を推計して提示してくれる。著者は印刷技術開発の理工系の人なので、江戸時代のエネルギーを理論的に計算して現代の燃費と比較している。北斎漫画なども引用され分かりやすい。2019/10/16
きるきる
5
自分からほんの数代前の時代なのに、まったく知らないことだらけ。エネルギー効率という見方で社会を見るのは久しぶりでうれしかった。2011/02/17
出世八五郎
4
エドブラボー♪