内容説明
とろりとした熱気に包まれて、路地裏の屋台でボーッとする幸せ! ふと眠気に誘われた旅人は、豊饒(ほうじょう)なるアジアの地で、しばしまどろむ。楽園・バリの哀しみ、旬の国・ベトナムの元気、幻のヤシ酒をめぐる冒険、せつなさと怠惰に酔いしれたバンコク留学の日々……。変わりゆくアジアの昨日・今日・明日を描く! ひたすら歩いて見て触ったアジア。アジアの知恵と豊穣を伝えるトキメキの旅読本!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
15
アジアをダラダラと旅するエッセイ。ユルい気持ちで読める。2024/02/18
高木正雄
3
前半は東南アジアのダラダラとした雰囲気が伝わってくるようで面白かった。後半はアジアに向かうたびに下川さんの人生観が変化するドキュメンタリーのような内容でこれも面白い。一冊の本に二冊分の内容がつまっているようでお得2025/02/26
Z03
3
あっけらかんとした雰囲気の中に、変わり行くアジアの国々を見る下川氏の視点が少し寂しげなのが印象的。些かの老いと少々旅疲れた感のある文体が染みる。良作だけど少し物悲しい。2011/09/21
東森久利斗
2
黄金のまどろみが君の瞳を満たし 微笑みが君の目を覚ます♬ アジアの熱気、活気、臭気、暖気、喧噪、混沌、30年前、夢のような「Golden Slumbers」の世界。日本が失って久しい今日一日を生きるために必要な根源的な原始のエネルギー、スピリッチュアルな何か、動物的な本能、大地や河川、街並み、衣食住、信仰、習慣、ローカルな人々、現地でしか感じとることのできないアジアンパワーが伝わってくる。30年後の現在、本書の中の世界は、どこまで失われ変貌してしまったのだろうか? 2024/10/30
サッカー、旅行、そして読書
1
★★★☆☆96年に書かれた本なので参考にはならないが、その頃のアジア旅行事情がよく分かり面白い。その頃はバンコク往復5万円が格安だったそうだが、今は2万円台で余裕で行けてしまう。2019/04/21