内容説明
鳥居坂署一の嫌われ部署「犯罪抑止係」に配属になった新人警察官・巧。上司・御堂誉は二十八歳にして警部補という超エリートだが、エゴイストで社交性ゼロ。かつて捜査一課を追放された超問題児。「こんな部署になぜ俺が!?」と絶望する巧のもとに、少年たちによる特殊詐欺の疑惑が届く。犯抑には捜査権がない。しかしたったひとり秘密裏に捜査を始めた誉。そこで巧が目の当たりにしたのは誉の驚くべき捜査能力で――!?異色のコンビが敵だらけの署内で真実を追う、痛快ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
41
縦社会の警察組織に若干28歳の、才媛ではあるが超の付く問題児、御堂誉の部下として階巧が。いやぁ私、この誉さん大好きですわ!(#^^#)。男にこれだけばつばつ言えるのも能力が有るから言えるんです!。捜査一課の刑事が花形かしれませんが誉さんの爪の垢でも煎じて飲ませたい。まるでうちの亭主見ているみたいで本の中の誉さんで鬱憤払いしてます(^^;。年とると若い頃は「黒なんて・・」と文句言ってたのにそんなこと言った覚えないとか(~_~メ)。料理のできない誉さんに階さんが、老いて文句の多くなった亭主に私が。相憐れむ内容2020/12/27
うまる
35
捜査権がなく他の警察官に疎まれている部署、犯罪抑止係の話。ライトな男女版『相棒』って感じで好き。全体的に王道パターンが多いけど、それが読み心地を良くしているので、 決め台詞を用意したりする狙い過ぎのものよりずっと良いと思いました。捜査の合間のご飯ネタや誉のペットの話も面白い。ペットの種類が珍しいので、エサの話題が出てくるのが興味深かったです。誉自身に関係した事件の謎は未解決のままなので、シリーズ化でしょうか。次は主人公や一課の人達のイラストも見たいなぁ。続きが出たら読みたいです。2021/05/28
色素薄い系
5
このレーベルにしては男性主人公(しかも社会人)視点なのは珍しいのでは?誉の印象が表紙と違っていたなぁと思うけど1課時代はこういう感じだったのかなぁ。事件の犯人は登場人物の少なさからすぐ分かってしまうけど動機は謎だったので巧と同じ視点で読んでいました。誉の過去の事件はまだ放置のままだから続きが出るなら読みたい。2023/06/20