内容説明
真実の自己をめぐる根本問題に真っ向から取り組んだ西田幾多郎と鈴木大拙の交流や思想的特徴に触れつつ、個としての悟りのみならず、絶対自由である他者とどう向き合うべきかという今日的な課題への可能性を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
1
先に読んだ、「仏教3.0を哲学する」において議論されていた、私とはなにかという問題、そして宗教と哲学の接点ということに関して、以前に読んだ本書のことを思い出した。西田幾多郎と鈴木大拙。絶対矛盾的自己同一と即非の論理。およそ100年前にも宗教と哲学の共働、浄土宗、禅宗といった宗派、さらには仏教とキリスト教の垣根さえ越えようとする、霊性という根本に還った共生への導き。個人的には彼らの思想にかなった生き方にはほど遠いが、現代の我欲に満ちた言論界を思えば、なおさら日本人として、その深さ、巨大さを感じざるを得ない。2019/01/30
マウンテンゴリラ
0
西田幾多郎と鈴木大拙。日本を代表する(どころか世界的にも著名な)思想家、宗教家であり、かつ、終生深い友情で結ばれていた二人。そのことだけでも、深い尊敬の念を抱くが、教養に乏しく、かつ人生経験においても凡夫である自身には、遠く深い議論であると感じられた。しかし、自身のことに関して言えば、このような自分でも阿弥陀如来は救いの手を差し伸べてくださる。ならば、少しでもそれに値する人間になりたいと思う。これが、人間というものであり、宗教の価値であると言えるのかもしれない。→(2)2013/06/08
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