秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争 東方社が写した日本と大東亜共栄圏

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秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争 東方社が写した日本と大東亜共栄圏

  • 著者名:井上祐子【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • みずき書林(2020/08発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909710031

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内容説明

戦後73年間眠り続けていた200枚の写真を初公開!戦時下の日本とはどういう場だったのか。

東方社は陸軍参謀本部の傘下で、対外向けグラフ雑誌『FRONT』など写真宣伝物を制作していた団体である。
東方社のカメラマンが、戦時期に国内および海外で撮影した写真を中心に、アジア・太平洋戦争と戦時期の内外の社会を振り返る。
陽の目を見ることなく眠っていた写真2万点のなかから200点を精選し、詳細な解説とともに紹介。
陸軍参謀本部傘下の写真工房〈東方社〉の実像に迫るとともに、当時の日本・中国・東南アジア各国の変動していく社会をとらえる。
カメラマンたちの視線をとおして見つめる戦争と社会。

【著者】
井上祐子
1963年生れ。立命館大学国際関係研究科前期博士課程修了。現在、京都外国語大学非常勤講師、公益財団法人政治経済研究所主任研究員。専門は近現代日本の視覚メディア史。著書に『戦時グラフ雑誌の宣伝戦―十五年戦争下の「日本」イメージ―』(青弓社、2009年)、『日清・日露戦争と写真報道―戦場を駆ける写真師たち―』(吉川弘文館、2012年)などがある。

目次

第1部 国内編
 第1章 陸戦部隊と航空
 第2章 近代都市東京の街と人々
 第3章 戦時体制と大東亜共栄圏の前面化
 第4章 破綻へ向かう日本

第2部 東南アジア編
 第1章 1942年光墨弘マラヤ・シンガポール取材
 第2章 1943年菊池俊吉・関口満紀フィリピン取材
 第3章 1944年大木実・林重男東南アジア取材

第3部 中国編
 第1章 1943年林重男華北地方取材
 第2章 1944年関口満紀北京取材
 第3章 1944‐45年別所弥八郎大陸打通作戦従軍取材

コラム
①東方社写真部のカメラマンたち
②濱谷浩の撮影ノートと東方社関係文書
③今泉武治の日記
④震天隊隊長青木哲郎のアルバム
⑤東方社写真の加工について
⑥文化社が撮影した戦後の写真

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

18
東方社という報道組織が陸軍参謀本部の傘下にあったこと、知らなかった。1941年に設立。戦意高揚、プロパガンダの役割に傾倒していく。日本国内は東京を中心に、フィリピン、ベトナム、シンガポール、中国、タイ等の人々の写真も多数掲載されている。1941年~1943年頃までの東京は、日常生活がまだ壊されることなく、学校で勉強する子供の写真があった。編著者の井上祐子さんの「おわりに」と「あとがき」から、真摯な研究者の姿が浮かんできた。”秘蔵写真”と、タイトルに冠される価値のある写真集だ。2018/10/22

aeg55

3
侵略行動を正当化・美化する為に撮られた写真の数々。たった4年余の間の写真がまとめられているが、敗戦への流れも伝わってくる。一号作戦/大陸打通作戦に従軍した時の写真というのもなかなかである。フィリピンなどでの写真は、空襲後の生々しい写真も収められている。2022/02/15

kaz

2
サブタイトルのとおり東方社が写した写真で見る太平洋戦争。東南アジアや中国の写真は、個人的には初見のものが多かった。一方、日本国内については、空襲後の悲惨な状況を伝える写真は少ないように思う。 2018/10/14

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