地底旅行

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地底旅行

  • ISBN:9784001146189

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内容説明

十六世紀の錬金術師が残した謎の古文書を解読すると,地球の中心へ達する方法が書かれていた.並外れた情熱をもつ鉱物学者のリーデンブロック教授と甥のアクセル,そして無口な案内人のハンスは,アイスランドの火山の噴火口から地底へと向かうが,そこには驚くべき光景が広がっており…….想像力を駆使して描く,前人未踏の冒険譚.

目次

1 リーデンブロック教授
2 謎の古文書
3 暗 号
4 偶然の解読
5 暗号を解く鍵
6 科学論争
7 出発の準備
8 鐘楼にのぼる
9 アイスランド到着
10 フリドリクソンさんの話
11 ハンス登場
12 島を横切って
13 荒涼とした土地
14 スタピの牧師館
15 スネッフェルス山
16 火口をおりる
17 火山の底へ
18 地下のトンネル
19 分かれ道
20 天然の炭鉱
21 最後の水
22 もはやここまで
23 地下の流れ
24 断層をくだる
25 大西洋の真下
26 はぐれる
27 迷 路
28 闇から届く声
29 生きている!
30 リーデンブロック海
31 筏
32 航海のはじまり
33 怪物の戦い
34 巨大な水柱
35 嵐
36 漂 着
37 骨の大平原
38 太古の人間
39 地下世界のプロテウス
40 さらに奥深くへ
41 爆 発
42 上 昇
43 噴 火
44 ここはどこだ
45 帰 還

訳者あとがき

 *さし絵 エドゥアール・リウー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こなな

57
映画のセンターオブジアースが好きでずっと読みたいと思っていた。骨董店で購入した古書に挟まっていたルーン文字で記された暗号文。暗号解読によりリーデンブロック教授と甥のアクセルそして案内人ハンスは地球の中心を目指すことになる。地底旅行の出発である。アクセルは心配の種は尽きないが好奇心を抑えられない。恋人のグラウベンとの別れを惜しみ想像力旺盛な叔父の意志を振り切れないで出発。地理学、地質学、古生物学、挿絵もあり地球の内部に広がる神秘な世界をよく表されていた。絶体絶命の危機もあり科学啓蒙的な冒険小説であった。 2024/11/04

アキ

44
ジュール・ヴェルヌの1864年発表のSF小説の名作。アクセルは叔父のリーデンブロック教授とドイツからアイスランドへ冒険に出発する。火山の火口から地下へ降りていくと地下60kmで巨大な地中海に出会い、案内役のハンスと筏で海に繰り出す。突如海が盛り上がり噴火とともに気付いたら地表に生還していた。イギリスでは産業革命と共に石炭紀の地層で地質学が盛んになった。「科学なんて間違えだらけだ。だが間違えを犯すのは決して悪いことではない。そうやって少しずつ真実に近づいていくのだから」どんな時代でも好奇心が人を動かすんだね2019/03/03

たぬ

35
☆4 小学生の頃子供向け絵本を読み、20代の頃リック・ウェイクマンの『地底探検』を聴き(まあこれはあんま関係ないか。歌詞英語だし英語わからんし)、数年前には倉薗紀彦によるコミカライズを読んでいるので内容はだいたい把握してる。とはいえ巨大きのこの森やらとっくに絶滅したはずの古代生物の出現やら迷子になるアクセルやら、その行程は今改めて読んでもハラハラドキドキでとても面白い。ハンス超有能。うちにもほしい。2022/11/07

まさ

24
1864年発表の作品だけどなんともおもしろい。ありえないとわかっていても、地下100kmを超えて潜む空洞の世界にワクワクドキドキしながら、3人とともに冒険を楽しみました。地質や古生物好きには特に想像したくなる1冊ですね。2025/04/19

おーすが

22
地球空洞説と言えばヴェルヌ。実は読んだことなく、初読み。せっかくなので岩波の新訳。19世紀半ばに書かれたが、今読んでも古くなく、よむほど冒険を渇望する子供心がむくむく湧き上がってきて、困った。子供時代、2万マイルよりもこっちを読むべきだった!リーデンブロック教授の魅力的なこと。地底に光る空気のこと考えてうっとりする。今更言うまでもないが地球科学の魅力が詰まった贅沢な一冊。2021/07/22

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