怪奇現象という名の病気

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怪奇現象という名の病気

  • 著者名:沖光峰津【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 竹書房(2020/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801923874

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内容説明

エブリスタ×竹書房「第1回最恐小説大賞」受賞作
入院患者が自身の体験を語る10の怪顧録。

荒唐無稽な話が突如真実味を帯びてくる瞬間の不気味さ
精神病棟の警備員が覗く狂気の裏の真実!


精神病院で常駐警備員のアルバイトをする中田哲也。
入院患者の語ることの大半は幻覚や妄想の類だが、まれに何度聞いても一貫して話の辻褄が合い、あたかも事実であるかのように突拍子もない話を語る人たちがいる。
彼らは本当に心の病気なのだろうか。
彼らの見たものが幻覚ではなく、怪奇現象だったとしたら?
哲也は患者たちに聞き込みをはじめ、やがて自身も恐ろしい怪異に巻き込まれていく……。

民話的風景に底知れぬ不気味さが漂う患者たちの追憶。
第一回最恐小説大賞に輝く、ノスタルジック短編連作ホラー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うまる

41
最恐小説大賞。それほど怖くないけど、恐怖症のような疾患と、ホラーを組み合わせるストーリーがなかなか良い。全く怪奇現象と無縁のわたしには、妄想と怪奇現象の狭間を考えるのが楽しかったです。舞台が病院なのもワクワクしました。全然霊的な話ではないですが、狸の話が好きです。ラスト3話あたりから、やっぱりそうくるかという描写がチラホラ。こういう展開も好きなので、全体を通して楽しく読了。続編もたまったら書籍化するのでしょうか。楽しみです。2022/08/06

そのぼん

26
精神病院が舞台の連作短編集。田舎に佇む精神病院の入院患者たちが紡ぐ不気味な物語をアルバイトの警備員として働く青年が聞いていき…。冬場の夜中にホラーっていうのもミスマッチな気がしましたが、めちゃくちゃ怖いってほどでもなかったのでさらっと読めました。2020/11/30

ぽんすけ

24
久しぶりのホラーだったが、精神病院を舞台にした短編集ということで面白かった。行間の取り方がネット小説っぽいなと思ったらエブリスタ出身の作家さんなのね。正直恐怖度はそこまでではないけれど、統合失調症の症状からくる妄想が実は怪奇現象だったという話で、本当にそういうこともあるかもしれないなぁと思わせられた。本人にしかわからない霊現象だった場合、周囲の人からは気がおかしくなったと思われることもあると思う。そして最終話での話のまとめ方も良かったと思う。結構早い段階でオチに気づいたけど、それでも最後まで楽しく読めた。2023/09/11

みかりん

8
初読み作家さん。精神病院で警備のバイトをする中田哲也。入院患者の語ることは大半は幻覚や幻聴だが、たまに何度聞いても辻褄が合う突拍子もない話をする人がいる。彼らは本当に心の病いなのか。怪奇現象だとしたら…。最恐小説大賞受賞作。だが、怖いというより、不気味さや、不思議な話です。サクッと読めて面白かったです。2022/12/06

dwmonkey

8
後半の方が面白いが、正直あまり怖くないです。現実で起きたら嫌なことばかりだけど、読んでいるとき、「ああ、やばい。眠れなくなっちゃう!」と一切思わなかったね。雰囲気があまり出ていないからかな。読めば話がわかるけど、それだけ?みたいな感じ。女性たちの扱いもなんとなく負に落ちないし、全体的にお勧めしにくい本です(賞をとったらしいが)…2021/05/19

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