かたちのなまえ

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かたちのなまえ

  • ISBN:9784768312216

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内容説明

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かたちをあらわす、美しいなまえ

 まる、さんかく、しかく……こんな風にかたちをあらわす言葉がなかったら、それを説明するのにずいぶんと骨を折ることになるでしょう。野瀬奈津子さんの体験から生まれた新たな気づきに富んだ文章と、想像をかきたてるような静謐で美しい濱愛子さんの絵で、日本美術や工芸品につけられた「かたちのなまえ」をご紹介します。

 西洋美術と違い、一点ものの独自性よりもかたちの美しさの継承を最上としてきた日本美術。茶道具においては特にその傾向が顕著で、“利休形の棗”や“黒楽茶碗”など、現在まで定番としてつくり継がれてきたものがたくさんあります。これが「見立て(あるものをまったく別のつかい方をすることで新しい価値を生み出すこと)」や「写し(基準となる作品や実物をなぞらえ、形状や文様・図柄を模倣した作品をつくること)」、「本歌どり(過去の美術作品から表現のモチーフを引用する手法)」など、日本独特の文化を生み、たくさんのかたちのなまえが生まれた経緯につながります。

 複雑な立体を、言葉ひとつで頭のなかに浮かびあがらせてくれると同時に、「季節」や「物語」、「動作」など日本らしい自然や文化をはらんだ想像性にあふれる美しい「かたちのなまえ」たち……。そう呼ばれるにいたった背景を紐解いてみることで、きっと新たな視点や物語が広がるヒントになるはずです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

majiro

12
かっこいい〜。知性とセンスあふれる一冊。そして、英語の解説がすごくわかりやすい!2019/10/13

マツユキ

10
絵の濵愛子さんに惹かれ、読んでみました。 茶道で使う道具の形の名前。海を越えて。時を越えて。馴染みがないようで、馴染みがある。不思議。良い刺激になりました。2020/11/11

凛風(積ん読消化中)

5
面白かった!いろいろな形の名前が並ぶ。ほぼ茶道具なので、茶道を知らない私には馴染みのないものばかり。ただ、長年の疑問も解決してとても嬉しい。我が家の家紋は「もっこう」で、四弁の花の形をしている。このモッコウは木瓜と書く為、調べると、ボケの花、とか、キュウリの断面、とか、まことしやかにテキトーな説明がされている。今回これがバイカアマチャの花と、初めて知った。アジサイのような花で四弁だ。これ一つだけでも買った甲斐があった。一項目を見開き2ページで説明していて、左に文、右に絵がある。この濱愛子さんの絵もステキ。2020/05/20

しゃお

4
タイトルの通り、いろいろなかたちの名前を知れる本。「ぶりぶり」!?「尻膨(しりぶくら)」!?へえ~。なかなか面白かったです。 ただ説明は伝聞口調が多く、筆者の憶測や感情が入っているのがどうも。このかっこいい装丁には合わないなあと思ってしまった。2020/01/04

skr-shower

2
他地区図書館本。絵本のような茶道具の図鑑。由来を聴けばなるほどと思うものの不思議さがマシマシ。英文科移設が端的。2022/10/03

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