山手線圏内 蔵めぐり散歩ガイド

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山手線圏内 蔵めぐり散歩ガイド

  • 著者名:清田予紀【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 玄光社(2020/09発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784768312728

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内容説明

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都会のど真ん中にこんな蔵があったなんて!

平成から令和へ元号が変わり、オリンピック開催を1年後に控え、大規模な再開発で大きく変わりゆく東京の風景。その片隅にポツンと残る蔵を記録している人物が存在します。精神カウンセラーとして著書も多数ある清田予紀氏は、本業の傍ら「蔵見ニスト」を自称し、都内中心部に残る蔵を訪ね記録する活動を十数年続けています。本書は、著者が訪ねた蔵を写真とともに紹介する「蔵めぐり散歩」のガイドブックです。

著者がこれまでに発見した都内・山手線圏内に残る蔵の数は100軒を超えています。その探し方はユニークかつ合理的。まず、Googleマップのストリートビューでこれはと思う建物に目星をつけておく。その際に参考になるのが、1945(昭和20)年に発行された地図「帝都近傍圖」。蔵は第二次大戦の戦災を逃れたエリアに集中していて、「帝都近傍圖」には東京大空襲の被害状況が記録されています。移動手段は自転車。クルマでは小回りが利かず見逃してしまうことが多く、といって徒歩では回れる範囲が狭い。この方法で数々の貴重な蔵をモノにしてきました。

蔵には大きく3タイプあり、伝統的な木造・漆喰壁のタイプと西洋の影響を受けたレンガ造り・石造りのタイプ、関東大震災以降は鉄筋コンクリート製のものが増えています。建築文化的に貴重でも、文化財指定など保存の対象になっているものはごく一部で、老朽化による取り壊しや再開発などで都内の蔵はどんどん姿を消しています。「蔵めぐり」は気軽な散歩テーマであると同時に、失われつつある生活文化の記録でもあるのです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まっと

15
自称「蔵見ニスト」の心理カウンセラーが紹介する都内の蔵の魅力。屋根の違い、蔵の折釘(勉強不足で初めて知りました)、蔵の鍵といったパーツ、更には蔵の数え方といった豆知識めいた話も紹介されている。自分自身、壁の文様だけで「蔵」と認識していた嫌いがあり(浅い・・・)、これまで何気なく観ていた「蔵」も少し違った映り方、少しばかり深い見え方になるような気がしてきた。この秋、都内の庭園巡りを計画中だが、六義園や旧古河邸も紹介されており、訪ねる際の楽しみが増えた。釜竹、水月ホテル鴎外荘、旧江戸川乱歩邸も楽しみ。2022/11/03

paluko

7
『蔵神』読書会の前にこれを読んでいれば…と思ってしまいました。「山手線圏内」の蔵が谷根千エリア・上野浅草下町エリア・中央線以南エリア・山手線西エリアと分けて紹介されており、特に谷根千と上野近辺は「ここ知ってる!」という蔵がいくつも紹介されていて興奮。『蔵神』読書会の会場となったアート・スペース蔵もしっかり載っています。ギャラリーやイベントスペース、中には住居として活用されている蔵もありますが全体的には減ることはあっても増えることはない、絶滅危惧種。ビビッときた蔵には今のうちに行っておきたい。2023/12/27

kaz

3
言われてみれば歴史のある建築物であろうことは想像に難くないのだが、意識せずについ見過ごしてしまうのが蔵。今まで行ったことのある場所でも、意識的に蔵を観たことはあまりない。折れ釘などは、言葉は知っていても、多分、記憶の片隅にも残っていなかった。さすがに蔵目当てで散歩することは無いと思うが、ちょっと意識してみると見え方も変わってくるかもしれない。2020/02/25

ocean

1
特に都市圏ではあまり見ないからこそ、見つけたときちょっと得した気にはなる。…蔵マニアな著者のようにここまで細かく見たことありませんが。"蔵"と一口に言っても色々あるんですね2023/09/17

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