箱庭旅団

個数:1
紙書籍版価格
¥748
  • 電子書籍
  • Reader

箱庭旅団

  • 著者名:朱川湊人
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • PHP研究所(2020/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569763941

ファイル: /

内容説明

短篇の名手、朱川湊人の新境地アンソロジー! 雨が降ると訪ねてくるあの子の足音、夕凪の浜辺で聞こえるあの人の声……。思わず涙がこぼれる、出会いと別れの物語。現在、過去、未来、そして虚構の世界――それぞれを「箱庭」に見立てて紡がれた、涙あり、笑いあり、恐怖ありの珠玉の物語が一冊に。“出る”と噂の部屋に住んだホラー小説家、夜中に母を待つ男の子のもとを訪ねてきたカラスのような男、一冊しか本のない図書館に導かれた姉と弟、雨が降ると現れる亡くなった孫を待つ祖母など、16の物語世界を、少年は白馬とともに旅をする。切なくもどこか懐かしい連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
朱川さんの短編集です。非常に面白い作品ばかりが16収められています。ほろっとするものがあったり、怖い感じのものがあったりします。宮沢賢治の作品に似たものと思いきや肩透かし、あるいは「一冊の図書館」のような外国の恐怖小説を思い起させるような作品など楽しめました。2021/06/26

Bugsy Malone

86
ちょっと怖かったり、切なかったり哀しかったり、それでいて心暖まったりもする物語が16編。少年は、白馬と共に時空を越え、そんな人々の人生を垣間見る。次はどんな物語を旅するのだろう。どんな人々に出会うのだろう。まだまだ少年の旅は終わらない。2018/03/14

アッシュ姉

66
朱川さん16冊目。いろいろな不思議世界を旅した気分が味わえる連作短編。語り口も様々で最初馴染めないものもあったが、読んでいくにつれ次はどんな語り手が待っているのか楽しみになった。ほろっとじんわりした「クリスマスの犬」と「黄昏ラッパ」がお気に入り。「暗闇カラス丸」と「夜歩き地蔵」には会いたくないけど、怖くて面白かった。続編も二冊出ているので、こちらのシリーズも追いかけたい。2017/08/28

NADIA

48
白馬とともにさまざまな異世界を旅する少年。時にはその世界の人物に乗り移って(?)いろんな人生を体験する。切ない話、ホラー調、お笑い系、いろいろな味わいの16編の物語だけど、最後の「月の砂漠」が妙に雰囲気があって良かったと思う。その他に微妙に物語同士がリンクしているものもあったりしてにやりとさせられた。 2019/01/26

るい

42
そういえばわたしの好きな本は、その時代に触れ、場所を感じ、情景や風の匂いですら漂ってくるような、そこにいる人物に会えたような気になるものばかりだ。 色んな人物に変わりあちこちの物語を旅する主人公はそんなことをふと思い出させてくれた。 ひゅっと心をもっていかれる瞬間が何とも心地良い。2021/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9778502
  • ご注意事項