内容説明
「要介護5」のコラムニストが描く、愛と介護の日々。
9年前にくも膜下出血で倒れ、半身麻痺および高次脳機能障害の後遺症が残る神足氏は、現在、奥様に支えられてリハビリの日々を送っています。
当初は、前日の食事を忘れるどころか、食べ方も忘れるほどでしたが、積極的に最新型の車椅子や介護食を試したり、家族でハワイを旅したり、ディズニーリゾートや新国立競技場の進んだバリアフリーな設備を訪れるなど、ポジティブに生活するうち、何と梨を剥けるまでに回復しました。そんな日常が、ユーモラスに描かれています。
さらに、ベストセラー『恨ミシュラン』以来の相棒である西原理恵子氏のイラストが、絵本的魅力を演出しています。
介護に関係されている方は勿論のこと、今は介護に縁のない方にもお楽しみいただけると思います。
あっという間に読めて理解が深まる、いまだかつてない“介護本”です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nonpono
26
久しぶりのコータリさん。SPAの事件の現場のレポートが好きだった。2011年、くも膜下出血によって倒れたのは知っていた。本書は、2020年、西原理恵子がイラストで書いた介護の絵本。大きな活字で読みやすい。本人も何度も書いているが、寄り添う奥様が立派である。また、本人の前向きな心も、素晴らしい。ハワイへの旅は夢があるし 感動した。要介護5からリハビリを経ての旅。読む人に希望を与えると思う。そして、最新の介護の道具。どんどん進化しているんですね。介護の車も。もっと日本全国の現場や家庭に届けば変わると思った。2024/06/20
marua
5
実際に介護を受けている作家が「自分の言葉で」体験を綴ってそれを読めるって、稀有なこと。しかもずーっと読んでたコータリンの文体から全然変わってない。それがうれしかった。車好きの観点も交えて語られる車いすの未来や介護車両の話は、経験がないからこそ新たな視点を与えられた感じ。明日は我が身として記憶しよう。それにしても、ご家族が素晴らしい。サイバラもちょいちょい毒入れてるけど、やっぱり優しいもんなあ。2020/10/04
prime
4
やっぱり、コータリンとサイバラさんのコンビの本は最強! 一見介護の絵本と言う事で怯みますが、コータリンのエッセイにホロッとします。 一瞬コータリの病気について考え どうもお涙ちょうだい的に読みがちです。が!普通の普通のエッセイとして確立させるのはサイバラさんの絵です 誰でも 普通に介護出来る世の中を楽しく目指している大人の絵本です2020/11/14
四不人
3
恨ミシュラン世代なので、コータリンの現状はショックではある。でもこの人は本質的に前向きなんだなあ。家族に恵まれてる、というのはあっても。そして、それが幸運であることも、永続的ではない可能性も冷静に認識している。自分がこうなったときも、このようで居られるだろうか。2025/09/14
サクラ
3
週五でヘルパーさんを頼めるってすごいですよね。自動排泄処理装置や、福祉車両をぽんと買えたり…例えば今、介護で苦労なさってる方みんながこうなれば良いのに。2023/07/09
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