村井さんちの生活

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村井さんちの生活

  • 著者名:村井理子【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 新潮社(2020/08発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
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  • ISBN:9784103535515

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内容説明

息子のSOSに気づけなかった後悔、苦しいけれど大好きな翻訳の仕事、きざみ葱をめぐる夫とのバトル、老犬との別れと子犬ハリーとの出会い、亡き母からの時を超えた贈り物、そして予期せぬ入院生活。我が家にとって、それは山あり谷ありの四年だった――。琵琶湖畔に暮らす翻訳者が何気ない日常を綴る、心温まるエッセイ集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

azukinako

66
「兄の終い」以来村井さんファンなのだ。「村井さんちの生活」は翻訳者の仕事と双子男子の子育ての話だ。村井さんが子育てにまさにもがき苦しむ様子が、渦中にいるのに客観的な独特の語りで綴られている。自分の子育てと重なり、ほとんどうなづきながら読んでいた。私は村井さんと全く同じ経験をしていた。「ねえ、黒板見えてる?」のくだりだ。頭をガーン!と殴られたような衝撃。同じだよ!子供の視力が恐ろしく低下して見えなくなっていることに私も全く気付かなかったのだ。ここに私と同じ経験をした方が!思わず村井さんの手を握りたくなった。2020/10/04

nyaoko

65
さて、翻訳家で、エッセイストで、母で妻で娘で嫁の村井さんの日々です。彼女を知ったのは『兄の終い』。この人の、幼少期から学生時代、身内に苦労させられた経歴や、深い愛情の中にも、核のようにしてある冷静で現実的に捉える見方や思考に好感を抱きました。ある部分はとても自分と共通する物があり、また同じ息子を2人持つ母として彼等の成長に直面する様々な出来事は今はもう懐かしくもあります。犬のいる生活ってもうずっと憧れ。昔は犬をずっと飼ってたので、別れのシーンでは涙が止まりませんでした。犬はいいよ、犬は。2022/04/15

ネギっ子gen

63
【私の人生を、仕事を見つめ直そうと思っている。でも、私の人生ってなんだったっけ……?】琵琶湖畔に暮らす(肩書きが、一応)翻訳家の、修行と思えるのに悟りの境地から遠ざかっているように思える育児も含め、“山あり谷あり”の日常を綴ったエッセイ。翻訳者として、<やっかいな本が好きなのだ。難しい、ワケがわからない!と苦しみを味わいながらも、翻訳の楽しさから離れることはできない。翻訳をしていれば、悲しいことや辛いことも、おおかた忘れてしまう。すべての作業が終わり、訳書が書店に並ぶ時の喜びは、簡単に表現できない>と。⇒2024/08/15

とよぽん

54
『メイドの手帖』の翻訳者である村井理子さん。双子の息子さんたちとの日常生活が中心に綴られている。大病を乗り越えたこと、お兄さんのこと、亡きご両親とのことなども交えながら。だれでも弱点があるし、迷いや後悔もあるけれど、それでも前向きに生きていこうという思いが伝わってきた。本当に、子供が生まれてから家を離れて巣立って行くのは、果てしなく先のようで、実はあっと言う間のことで・・・。2020/12/16

uminoko

33
琵琶湖のほとりに住んでいる翻訳家が綴る、日々の暮らしについて。双子の息子さんの子育てエッセイ。勝手にお洒落なイメージを抱いて読んだのですが‥。完璧な人間なんていないんだ、と肩の力が抜けました。2022/04/24

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