新潮選書<br> 悪党たちの大英帝国(新潮選書)

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悪党たちの大英帝国(新潮選書)

  • 著者名:君塚直隆【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 新潮社(2020/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106038587

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内容説明

辺境の島国イギリスを、世界帝国へと押し上げたのは、七人の「悪党」たちだった。六人の妻を娶り、うち二人を処刑したヘンリ八世。王殺しの独裁者クロムウェル。砲艦外交のパーマストン。愛人・金銭スキャンダルにまみれたロイド=ジョージ。そして、最後の帝国主義者チャーチル……。彼らの恐るべき手練手管を鮮やかに描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

113
英雄か、悪党か。ヘンリ8世などイギリスが隆盛を誇った時代に名を残した人物を語った評伝。これは面白く読めた。題名から最初はどんだけの悪党ぶり、血塗られた歴史を見せてくれるのかと思ったら、趣きが違っていた。むしろ暴君だの高貴なる野獣だの散々な言われようの彼らが実はどのような成果を残したか中立的な観点で示される。その内容が現代政治の原点となるものばかりで、その先進性から英国の王権と議会の歴史の懐の深さに驚いてしまった。取り上げられた人物らは信念を貫く度量が半端ない。クセも強いがそれも含めて人物像が掴めて満足。2020/09/18

skunk_c

63
著者お得意の評伝に語らせる中世以降のイギリス史。冒頭に登場人物にまつわる悪評をとりあげ、「悪党」に位置付けながら、実際はそれぞれ困難な時代にあり、その難局に立ち向かってイギリスを救ったり発展させたりした「偉人」像を描いている。それぞれ個性的でアウトロー的で、ただ悪いだけなら書物にする意味はないわけだ。例によって著者の筆致はすこぶる読みやすく、しかも選んだ人物(ヘンリ8世~チャーチル)それぞれの繋がりを章末に挿入してあり(『ヨーロッパ近代史』と同じ手法)、イギリス史の流れがよく分かる。手軽に読める良書。2021/02/02

南北

61
ヘンリー8世からチャーチルまでの7人の評伝で英国史を概観している。本書でいう「悪党」とは一見体制側のように見えても実はアウトサイダーの性格を持つ人物を指している。どの人物にも功罪があり、0点でも100点でもないことがわかる。アナール学派以降のフランスの歴史学会が重視する「構造史」ではなく、歴史は人間が作るということが感じられる好著。2021/06/17

honyomuhito

60
パスポートも持っていない内弁慶で主な知識は読み物とアニメで手に入れる気の散ったオタクなので、イギリスと言えば帝国主義全盛の時代に世界の美味しいところを総取りしていた皮肉好きの人々がいる国という勝手なイメージがある。 王様、王様殺し、貴族生まれの庶民派、庶民生まれで最後は貴族、貴族生まれで最後は庶民 現代に近づくにつれて階級のグラデーションが作られているようだ。強烈な階級社会なのだろうと思っていたイギリスだが、時の施政者を見ると時代の流れとともに意外と変化してきたものなのだなと興味深かった。2022/05/26

サアベドラ

51
その強烈な個性を武器に国家を導いた「悪党たち」で辿る大英帝国史。著者はキレッキレの英国史家(専門は近代外交史)。2020年刊。まえがきによると、英国は伝記好きのお国柄で、全60巻にもなる『国民伝記辞典』なるものがオクスフォードから出版されているほどだという。そんな背景を持つ本書は、アクの強いアウトサイダー的な国家元首や政治家7人を取り上げて、彼らの生涯を通して英国の近現代、すなわち大英帝国の歴史を描き出そうとするもの。一般向けの歴史読み物かくあるべしってぐらいに興味深い内容に仕上がっている。おすすめ。2020/11/19

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