内容説明
飛鳥は二十三歳で突然自らの命を絶った。そして三年後の命日の前日、彼女はかすかな気配となって現れる。死をいまなお受け入れることのできない母親、弟、離婚して家を出た父親、男友だち、ストーカーだった男、弟の恋人……関わりのあった六人ひとりひとりが物語る飛鳥との過去とそれぞれの心の闇。自殺の真相は何だったのか? 逝った者と残された者の魂の救済を描く長編小説。(解説・堀江敏幸)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじさん
13
図書館本。一人の女性の自殺を中心に話は展開する。初めは面白くなく、読むのを辞めようかと思ったが、最後まで読むと何か心に残る不思議な味わいのある小説だ。 2020/03/03
銀の鈴
11
沖縄にいかないと、魂は救われないのだろうか、落としたまぶいを取り戻す方法をみんなが知っていればみな幸せになるではないか。儀式ありきの魂の救いに少し抵抗がある。不思議な世界。2015/05/08
シナモン
3
最近気になっていたキーワードがいっぱい出てきてびっくり!この広大なテーマをこれだけ理性的に整然と描けるってことが男性性ってことかな。さらっと読ませられすぎて大事なところ素通りしてそうなので、もう一度読み返してみたい。ストーカーの最後の公園の場面で涙が。2011/03/08
彩美心
1
宇宙が神の遊戯で作られたって、なんかわかる気がする。全て神の遊戯なら、人間ももっと遊んだって神様怒らないでしょう?遊んだらダメですか?2021/02/04
Aika
1
23歳で突然自殺した飛鳥。その気配を感じる母親、離婚して家を出た父親、弟とその恋人、男友達、ストーカーの男の視線での物語。2011/04/21




