内容説明
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできません。
街歩きをする人たちが気になる存在、知りたい存在を図鑑にしました。街角に、街外れに、いつもあるのに私たちが「見ていない」ものたちが「見える」ようになると、街を見る目と理解が変わります。それらには、そこにある理由とその形である理由があります。人が介入することで、さらに変化していきます。
前著『街角図鑑』が「1mくらいのもの」、人が扱うスケールを対象にしていたとしたら、今回はそれとともに「もうちょっと大きいもの」「インフラそのもの」も見ていきます。
また、私たちが生活し、または移動する街・都市を構成しているものが何なのか、それを「見る」とはどういうことなのか。論考「公園を観察する」(石川初)、「パーキングスケープ」(八馬智)、「都市鑑賞とは何か」(大山顕)を収録しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
47
これはすごい。街にあふれている機能的なパーツにひたすら注目した図鑑で、ガス管・排気ダクト・通信ケーブルといった配管に注目したもの、工事現場の足場に注目したもの、玄関灯、室外機、メーター、給水塔といった工業デザインに着目したものから、神社仏閣、商店街、はたまた路上園芸(たまに一般家庭の玄関先に添えられた植木鉢など)に至るまで多種多彩なモノの細かい解説までしている。と思ったらこれまた団地の見究と同じくデイリーポータルZに関連する書籍だった。なんなんだこの読むタモリ倶楽部は。波長が合う。やや同属嫌悪もありつつ。2022/02/05
アナクマ
31
書き手は15人、紹介されているブツにとりとめは無く、活字は小さいしそれぞれの魅力の入り口にも立てないこと多し。しかし。◉考現学とかタモリ倶楽部的な趣味人モノか…って早とちりだ。大山顕による熱弁「都市鑑賞とは何か」が白眉。「好きだから、でまとめるな。理由を出発点にしていない。動機やきっかけなど大したものではなく、重要なのは鑑賞を続けるということだけだ。アイデアと制作は一方向ではなく絶えず往復が起こる」。対象物への認識が揺らぐ先まで連れて行く「ひたすら写真撮る」ワークショップは頂きます。◉ひたすら続けたい。2020/10/17
Tadashi_N
26
名前のないものはない。2021/10/16
奈良 楓
21
【良かった】道路や鉄塔、メーターや配管など日常的に街に存在するものの図鑑本。編集者がデイリーポータルZ寄稿者のためか、ゆるい一方マニアな知識が書いている本。2021/10/29
そうさん
18
登録もれ。このシリーズ、本当に素晴らしいと思う。子どもは喜んで見ていたが、前回よりも信号の出番が少ないことだけが残念なよう。やはりそこなのね。興味の範囲は今後どんどん広がっていく(多分)と思うので、是非とも再読したい!続編も出てほしい!2020/09/24