光文社新書<br> クワバカ~クワガタを愛し過ぎちゃった男たち~

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光文社新書
クワバカ~クワガタを愛し過ぎちゃった男たち~

  • 著者名:中村計
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 光文社(2020/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334044879

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内容説明

クワバカ――クワガタムシを愛し、人生のすべてを賭してしまった男たちのことだ。予備校をやめクワガタ採集にどっぷり浸かった男、採集のためにインドネシアへ移住した世界的コレクター。そんな男たちを取材するうちに著者自身もクワガタの沼へはまっていった。そして、そのクワバカたちにも底知れない魅力を感じていき――。少年時代を想起させ、なぜか羨ましさも感じさせる不思議な男たちを描く、傑作“昆虫”ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

61
大型原種を求めて奄美やインドネシアに移住する採集者、クワガタ同士を闘わせる「クワガタ相撲」のために30万円の個体を10頭買って一番強かったやつで大会に挑むバトラー、あるショップの独自算出数値で高得点を目指すため数百万円の親となる名クワガタを買い求めるブリーダー。「ネットがない時代は『〇時一分新宿発下諏訪行き』に乗って夜の韮崎に脚立を持って降りる奴から同士を見つけた」「いったら、ほんの遊びに人生を賭けてしまった」「幸福って、好きという業火に一度でも身を投じたか、投じなかったかですよ」この熱さ、嫌いじゃない。2023/04/29

よしたけ

36
クワガタに人生を捧げた男達-クワバカ。1mmでも大きいクワガタを求め職を捨て離島移住し、ハブに怯え乍も夜の森を歩き続ける。そんなクワバカ達も希少種保護を目指した政府による採取規制、養殖クワガタの定着・放虫による野生種減少に頭を悩ませる。採取規制についていえば、採集圧より森林開発圧の方が影響特大だろうが、施行のし易さ・アピール効果で狙い撃ちされているという悲しい現状。コレクションは10億でも売らない、親が自分の子供を売らないのと同じだ、と言ってのけるクワバカには頭が下がる。何かに夢中になるってこういうこと。2021/02/19

糜竺(びじく)

23
お金や見栄とかではなく、自分の好きなことで生きている人達をまざまざと見せつけられた感じ。僕は嫌いじゃない。2021/12/29

トムトム

21
ノーベル賞を取った人や、有名な科学者さんは幼少の頃から虫好きな人が多い。何でだろう、不思議だな、すごいな。そういう感覚は、あの小さいくせによく出来ている昆虫さんから得られるのかもしれません。行政が頭でっかちに保護とか言うと、何かトンチンカンというか違うものになる。人間のルールのエキスパートは自然のルールを理解することはないのでしょう。ヒトルールだけで、分かった気になっている。先人さんが築いてきた虫ラブの歴史とかにも目を向けて頂きたいものです。2023/05/07

Taka

11
ほーん、日本にはカブトムシの種類はそんなにないけど、クワガタは40種類くらいいるんだぁ。クワバカを筆者が表すと。幸福とは。好きという業火に、一度でも良いから身を投じたか投じなかったかである。インドネシアで好きな女性ができつつクワガタに身を投じた吉川さんの笑顔がまたいいんだなあ。クワバカも楽しみ方も人それぞれ。獲ったり、測ったり、育てたり、観察したり、戦わせたり、集めたり。そこにある様々な世界。私がこの世界を素晴らしいと思うのは、本日にたくさんの楽しみ方がこの世には存在しているから。楽しんでいる人に幸あれ2023/12/19

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