身もフタもない日本文学史

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身もフタもない日本文学史

  • 著者名:清水義範
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  • PHP研究所(2020/08発売)
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  • ISBN:9784569709833

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内容説明

日本人がエッセイを書く時、女は清少納言に、男は兼好になる。「枕草子」のように自らのセンスを誇り、「徒然草」のように世の中を叱って己を自慢するのだ。伝統の力の、何と偉大なことよ! 希代(きたい)のパスティーシュ作家が、現代まで連なる日本文学の伝統と、名作の凄さやつまらなさをざっくばらんに語る。日本文学史の「背骨」をわし掴みにする快作! 〈本書の「雑談」の一部〉◎「源氏物語」の世界文学史上稀な文体はなぜ生まれたのか ◎短歌のやりとりはメールである ◎なぜ芭蕉は田舎の悪口を書くのか ◎大衆文学の誕生――西鶴と近松 ◎「浮世風呂」はケータイ小説? ◎なぜ漱石の小説は現代人が読んでもスラスラ読めるのか ◎近代文学者は自分にしか興味がない ◎江戸川乱歩の苦悩、福島正実のこだわり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

50
図書館本。もっと古典を読みたくなる良本。1章〜7章までは、世界最古の古典文学 源氏物語〜江戸時代。私は物語の途中で和歌や漢文が入ると、読み飛ばしちゃうのですが、著者の清水さんもそうらしく、「こんなすごい人でもそうなのか!」と なんか嬉しい。でもやはり私はこれからも読み飛ばし続けるでしょう(^Д^;) 8章以降の近代文学史は、著者自身も書いておられる通り、かなり駆け足です。しかも毒舌炸裂だぁ(^^;) 2018/03/12

かんらんしゃ🎡

47
清水氏の真面目な文学史。いつもの笑える面白さは排除している。作品の生まれた時代や結びつきが判り、作者と作品を横糸でつなぐだけの受験知識が少し肉付けされる。明治以降では、捨て身の毒舌。文豪を切り捨てる笑えない面白さがあった。2017/12/27

ずっきん

39
「日本文学は負けたもん勝ち」本当に身もフタもなく砕くわ、ぶったぎるわの解説書。一般大衆のわたしの読書欲は非常にそそられました♪これは古典が読みたくなる。江戸の大衆文学にもたっぷりページが割かれていて嬉しい。近代文学は駆け足だが、毒もユーモアも三倍増しで駆け抜ける。「みんな自分しか興味がない」「政治パンフレット」「お坊っちゃま達のヘンな文学」もはや痛快(笑) 著者さんとはウマがあうのかもしれない。それだけではなく、目から鱗を何枚も落としてくれた。恥ずかしながら忌避していた芥川と漱石読みたし♪2018/03/14

kozy758

15
『源氏物語』から現代のエンタメ作家までとてもわかりやすく、清水流にひもといてくれた。好作品である。世界の宝である『源氏物語』を持つ我が国の文化に誇りがもてる。『源氏物語』は苦労して読んだだけに、素直にうれしかった。余談もおもしろい。著者も世界文学全集持っていて、3割しか読んでないそうだが、私は6割は読んでいて、著者の知らない世界も知っていることになるので少し誇りに思った。『戦争と平和』は読む価値大いにある。2016/01/29

遠藤三春

12
源氏物語から近代現代の大衆文学までの日本文学史の解説。『源氏物語』の物語としての偉大さや、短歌のやり取りが今のメールであったり、紀行文学が田舎の悪口ばかりであったり、十返舎一九が「著作料で生計を立てた最初の人物」であったりと文学史の流れだけでなく、雑学的な部分でも楽しめた。あ、近現代の作家は自己中だというのには超同意2011/08/17

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