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内容説明
世に名将・名参謀と呼ばれる人物は数多いが、名補佐役はきわめて少ない――。激動の戦国時代、尾張の貧しい農民の出でありながら、野心家の兄・秀吉を天下人たらしめ、自らも“大和大納言”と呼ばれるまでにのぼりつめた男・豊臣秀長。この人なしに、秀吉は天下人になれなかったと言われる。本書は、卓越した実務能力と抜群の調整力、非凡な統治能力で、脆弱な豊臣家の体制を支え続けた、日本史上屈指のナンバー2と呼ばれる男の生涯を丹念に描く歴史巨編。昭和の大ベストセラーを全一冊にまとめた決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
290
『虎の城』から、豊臣秀長の人物に興味が湧き、その中でも特に有名な本書を手に取った。とても有能な秀長の様子にも感銘を受けたが、秀吉のキャラが非常にユーモラスで楽しい。良い兄弟だなと、見てて微笑ましくなる。まさに”補佐役”として百点満点の生き様ではあるが、これは果たして兄弟の縁なくして成立する関係性なのだろうか?というのがむずかしいところ。兄が相手でなければ引かなかった場面も多々あるように思える。同族経営が時代遅れとなっている現代に、このような補佐役が生まれる余地はあるのだろうか。などと考え込んでしまう。2020/06/01
ゲンキ
117
堺屋太一さんの本だから、手にとってみるも、正直に言って、豊臣秀長って誰?、秀次なら知ってるけど、と思いつつ、本の帯に「菅官房長官が愛読書として紹介!」と書かれていたので読んでみました。750ページもの大作でした。読み終えた今、菅官房長官は内閣総理大臣になられてました。名将や名参謀を描いた本は読んだことがありましたが、補佐役を描いた本は初めて読みました。豊臣秀吉とともに尾張の貧しい農民の出ながら、野心家の兄秀吉を天下人にたらしめた弟秀長の生涯が描かれてました。年内に読みきれて良かったです。2020/12/27
takaC
59
言われるまで気づかなかったが秀長を主役にした話が無いのは秀吉の存在がある以上必定なんだろう。この本も著者が巻頭で宣言してるほどに隅から隅まで秀長な感じではなかったし。特に荒木村重の章などかなり無理やりだったぞ。2017/08/14
KF
38
今年の大河のタイトルが「豊臣兄弟」、主役が秀長であり、「秀長と言えば」の感覚で堺屋太一の一冊を購入。「何故?」と言われても困るものの何故か「秀長=堺屋太一」。珍しく図書館で借りるのではなく書店で購入。買い慣れていないので単価千六百円に驚きました。16~17世紀までの歴史小説では戦乱物が多いものの、750頁の殆どを「補佐役の生涯」で綴っており「戦国時代でもこの視点があるな」と感心しました。「小説」と書いたものの所々「下調べ出来てますから!」感もあり「資料」としての値打ちもあるのではないだろうかと思いました。2026/01/18
すしな
34
018-26.著者の堺屋太一ですが、これまで抱いていた“評論家”という印象が大きく変わりました。大河ドラマで秀長が主人公になっていることに興味を持ったものの、秀吉の陰に隠れた人物が物語として成り立つのか疑問でした。しかし本書では、秀長が重要な局面で調整役として大きな役割を果たしていた姿が丁寧に描かれ、地味ながらも確かな存在感に引き込まれました。また、『義経じゃないほうの源平合戦』と同様に、主役ではない人物の視点から歴史を捉える構成が新鮮で、歴史の裏側にある人間ドラマの奥行きを感じられる一冊でした。2026/03/11
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