内容説明
人はなぜ火を放つのか? 『八百屋お七』から『ノルウェイの森』まで、古今の文学に匿(かく)された「放火」の系譜を追い、日本人の魂の修羅に出会う異色傑作評論。――放火への願望、放火への逃避、放火への陶酔……。
「火事になればまた吉三に逢えるという因果律でお七は放火したのでしょうか。胸の奥に恋と火とが燃えており、その火をお七はヒョイとどこかへ(一説によると梯子箪笥の中へ)投げいれたのではないでしょうか。お七の火は情熱の変身したものでした。」(「八百屋お七」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
19
個人の感想です:B。『金閣寺』(三島由紀夫)読書会参考本。本書では『『八百屋お七』、『曽根崎心中』、『大菩薩峠』、『金閣寺』、『ノルウェイの森』を取り上げている。1683年の「お七火事」とその26年前の1657年「振袖火事」とが混同されて、放火魔のラスボスのように言われるお七で、18歳で火あぶりの刑に処されたが、愛しい吉三はゲイだったかも知れないという。『金閣寺』では「有為子は美しい。金閣も美しい。よって有為子=金閣の三段論法で、金閣を燃やしてしまえという論法も成り立つかもしれないが、放火は重罪2026/01/08
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