講談社文庫<br> 私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。

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講談社文庫
私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。

  • 著者名:島村英紀【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2020/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062758673

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内容説明

独房に入るにも、入所案内みたいなパンフレットがある――国際的に有名な地震学者が、「業務上横領」で告訴され、2006年2月1日「詐欺」容疑で逮捕。7月21日保釈。本書は、この不可解な逮捕劇を描いた本ではない。171日間という長期の拘束期間、科学者は何を経験したのか。逮捕・勾留されると「どうなるか」を科学者の目で解析する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

53
何事も先人の知恵は有難い。私も収監されたらかくありたい。そしてとにもかくにも、検察には関わらぬことだ、くわばらくわばら。解説は安部譲二氏。2019/08/07

サンタマリア

31
拘置所での生活を詳しく知ることができた。解説は蛇足。2023/08/10

SOHSA

21
どうしても佐藤優『国家の罠』『獄中記』などと比較してしまう。いずれも検察捜査の歪んだ一面を描いてはいるが、本書はむしろ、拘置所での生活がどのようなものであったのかにスポットを当て、事件そのものの本質や問題点についての掘り下げは巧みに避けているようにも思える。タイトル『私はなぜ逮捕され、…』に示された問いの「なぜ」の答えは、依然、闇のままだ。2013/12/07

14
ある日突然逮捕されるなんて、しかも170日以上の拘留が続くなんて。映画やドラマにあるようなストーリーありきの逮捕なんて本当にあるんだとぞーっとした。島村先生のお人柄が文章の端々から感じられ、素晴らしい研究者なんだろうと思わせる。現在の裁判員制度のもとなら被害者が居ない詐欺事件なんて変だと判断出来たかも知れないとあった。裁判員制度がなんで出来たのかイマイチ分かってなかったが、少なくとも出世とかに関わりのない判断が可能になるのだと信じたい。2019/10/06

まる@珈琲読書

12
★★★☆☆ ■リアルな拘置所生活がよくわかる。被害者がいない詐欺事件とは。推定無罪の原則が完全に形骸化している。法務村の限られた人間が縦社会で面子をかけて権力闘争をしているから、なお面倒くさいように感じた。懲役3年執行猶予4年というのが実は落とし所というのは驚愕。 ■こんな司法が相手ならカルロスゴーン氏が高飛びするのも分からないでもない。 ■ただ、拘置所生活の食べ物は、そこら辺の男の一人暮らしよりも良さそう。もしかして、彼女もおらず読書好きの人間にとっては、暮らしやすい場所なのでは。 ■島村先生の人柄。2020/01/19

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