内容説明
ここには、キリストが様々な姿で出てくる。それぞれの画家がそれぞれの思いの中で、いちばん描きたかったキリストなのであろう。信仰であろうか。美学であろうか。受胎告知に始まり、十字架、復活、そして最後の審判に至るまで、ラファエルロ、レンブラントなど世界の名画44点と、エッセーでたどった、「キリストの生涯」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もとむ
38
僕自身の母がクリスチャンで(僕は違うけど)、その母から昔に教わった三浦綾子さん。だからか見つけた時には即読み進めていた。それまでも母から「キリストの教え」を聞いてはいたけど、改めて読むとひとつひとつが染み入るようです。①貧しく弱く虐げられている者こそ愛すべき②試練とは苦難のみならず、自分にとって心地よい状態が続く時こそ、驕り高ぶらずという試練③魂を滅ぼせない相手を恐れるな④我々が自分について語る時、多くは自慢か愚痴(悪口)である⑤電車内のトラブルは皆見ないふり。皆我が身が可愛いし、強い者が恐ろしいのだ。2026/05/18
kayak-gohan
16
様々な姿と表情をしたイエス・キリストの絵が44枚、三浦綾子の解説入りで紹介されている。安らぎに満ちた顔があるかと思えば苦悩に満ちた顔もある。元は大工だけに筋骨隆々のたくましい姿もあれば、やせ細って傷だらけのみすぼらしい姿もある。実際のイエスはどうであったかは誰も見ていないのでわからない。三浦綾子によれば、それぞれの画家が描きたかったイエスが描かれているという。2026/02/23
田園の風
11
キリストは十字架にかけられた後に復活するが、弟子達はその超人的な事実から、初めてイエスを神の子と信じ、キリスト教の布教に勤めたのだという。神の子であれば自己利益があるから信じるに値し、神の子でなければ自己利益がないから信じないのだろうか?宗教はその教えだけではなく、その非科学的な伝承も含めて信じる。宗教とはそういうことなんだろうと思う。2016/11/17
ロマンチッカーnao
11
キリスト教の絵画にのっとり、キリストの生涯を描いている作品。その絵画を眺めるだけでも価値のある本です。しかし、キリスト像に関しては、僕は遠藤周作さんの描く作品の方がしっくりきます。2015/03/15
bluemoon
9
キリスト教の勉強はしたいと思いながらも 心のどこかで その世界はやはり しっくりこないものがある 著者もかいているように 私たち日本人とまったく違う精神的風土だから 当然だ。 しかし、絵画にしても 聖書にしてもそんな世界があるんだと 【知る】ことは心が満たされる。 2021/08/16
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