償いの流儀

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償いの流儀

  • 著者名:神護かずみ【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 講談社(2020/08発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065203972

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内容説明

正義の鉄槌?
なんて柄じゃないけど

オレオレ詐欺に遭った「角のおばちゃん」の仇を取ろうと
証拠をつかんだ詐欺集団を匿名で警察に通報したつもりが、
逆に逮捕を逃れた残党に居場所を知られ、復讐の標的に。
背後の組織をつかみ切れない奈美が選んだ窮余の策とは?

企業のトラブル請負という仕事をめぐって最愛の恋人・雪江と師を続けて亡くした西澤奈美は心の整理がつかず空虚な日々を送っていた。そんな彼女が親しみを寄せるタバコ屋の上井久子がオレオレ詐欺に遭う。
久子を慰める術を持たない奈美だったが、自分が入居する雑居ビルのオーナーから隣のビルに入った怪しげな会社が詐欺集団ではないかという見立てを聞き、密かに証拠をつかみ匿名で警察に通報する。しかしその後、逮捕を逃れた残党の影がちらつき、たびたび襲撃を受けるように。
奈美は、彼女が育った児童養護施設の後輩で雪江を慕っていたという松井の協力を得て久子を騙した犯人を突き止め、ついには自ら拉致されて敵地に辿り着くという無謀な賭けに出る……。

満身創痍の西澤奈美、絶体絶命!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

177
『ノワールをまとう女』の続編。今回は近所のタバコ屋のおばちゃんがオレオレ詐欺にあってしまい、その仇討ちの顛末。とは言え、今回は一人働きだもの不安が付きまとう。奈美と言い、その上を行くような黒原と言い、強い女はこれから何処へ向かうのだろう。またどこかで二人の人生が交差したりして・・それにしても『オレオレ詐欺』の闇は深いなぁ。2020/09/16

さっこ

62
「ノワールをまとう女」の続編。オレオレ詐欺集団の一つを壊滅に追い込んだ奈美。組織から狙われることになり、逆に背後にある黒幕を突き止めようと立ち向かっていく姿がとても男前。満身創痍の奈美の前に現るフリーライターの女性や児童養護施設の後輩など、誰が味方で誰が敵なのか。面白くて読みやすかった。2021/01/24

日の丸タック

42
久しぶりのハードボイルド小説! 話がリズミカルでテンポよく流れる。 絡まり合って誰が味方で誰が敵か…普通の日常とはかけ離れた世界の話が流れて、あまり明確な目的もなく悪の組織に噛み付く! 何が目的で…また敵味方が絡まり合いミステリーの要素も高まる。 あり得ない状況が繰り返され、現実に戻り…また最後にあり得ない状況に… 結局奈美はどこへ向かうのか? 2021/07/08

海の仙人

28
初読みの作家さん。続編のようですが、全く気にならず楽しめました。オレオレ詐欺グループを執拗に追い込んでいく奈美に、何者なの?とその正体を知りたくて、スピーディーな展開に一気読み。「生き残ったあなたは楽になっちゃいけない。一生背負い、苦しんでいくの。それこそが、あなたの贖罪」ということは続編も期待できそうなので、前作も是非読んでみようと思います。2020/10/10

菜の花畑

23
前作の時はクールで強い女西澤奈美がちょっと遠い存在だったが、今回は少し近づいてきた。オレオレ詐欺は手を替え品を替え連綿と続いている。近くのタバコ屋のおばあさんが被害に会い、心を痛める奈美。近くのビルにアジトを持つオレオレ詐欺集団を告発してから、逃げた残党に狙われる羽目に。この組織がなかなか手強く、1人で戦いを挑む。今回は辛うじてライターを騙った黒原の警察組織に助けられた。そして同郷の士(?)をまたも亡くした奈美は、バッグアップのないまま生きていくのだろうか。2020/11/03

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