内容説明
日本史は、他国とは違う「5つの法則」で貫かれています。たとえば昭和恐慌~終戦、幕末、元寇、白村江といった「危機対応」では、日本ならではの特徴がたびたび出てきました。それは新型コロナへの対応でも繰り返し現れています。このほか「天皇」など4つの法則から日本史を解剖……古代から令和まで、歴史がつながっていることをリアルに実感しながら一気に読めて流れがつかめる永久保存版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まいさん
8
歴史は繰り返すというが、歴史の繰り返しのパターンや頻度が、国や地域によって「好み」や「クセ」があると言う視点から日本の歴史を読み解いていく。これはこれでなるほどと思った。2023/04/29
Eiki Natori
6
図書館で見つけたのだが、なかなか面白い本だった。 日本人の特性を象徴する5つの法則で成り立っているのだが、「甘い見通しから、強権発動」とか、「知っていたのに無策」とか今の政府と何一つ変わらないし、「家柄」に拘るところなど。「外国のモノマネ」を日本流にアレンジして成長してきた国であることはたしかで、それこそ経済復興のヒントになると思うのだが・・・ ただ「合議制を好み」「独裁は続かない」という部分は今は異なっていると思う。表向きは合議制や民主主義でも、中身はそれらが一体となって独裁を支え、民も支持するからだ。2025/08/04
復活!! あくびちゃん!
3
その時におけるキーワードを基に、現代と過去を行き来するという書き方で、なかなか面白いのだが、1章がダメ。終始権力側に原因があるという批判しかなく、極めて主観な主張が続く。歴史研究家であれば、もう少し客観的に見ることができないと、歴史のとらえ方を間違えるのでは? そこだけが残念でした。2020/08/28
モリメン
1
繰り返す、というか、現象のパターン分けの話かな。2021/01/06
ゲンタ
0
日本史には特徴的な5つの原理があると筆者は言う。 ①対外危機への"過剰な"反応 ②貴種や名家を尊ぶ伝統 ③祟りを恐れ、穢れを嫌う ④和を尊び団結を重んじる一方、他人の自由を許さない ⑤教育力と模倣力の高さ 様々な事例を挙げながら、論じられていて面白かった。筆者は、現代は国家が教育を軽視しているために、国民の好奇心が弱まり国際競争力を失っているのではないかと語る。良き行動原理は、後世に受け継いでいきたい。2024/03/26




