イタリア菓子図鑑 お菓子の由来と作り方 - 伝統からモダンまで、知っておきたいイタリア郷土菓子

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イタリア菓子図鑑 お菓子の由来と作り方 - 伝統からモダンまで、知っておきたいイタリア郷土菓子

  • 著者名:佐藤礼子
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 誠文堂新光社(2020/08発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784416520147

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内容説明

南北に細長いイタリアは、郷土菓子も地方それぞれに特色があり、土地土地の風土や特産物、歴史に基づいた由来があります。

特徴としては、粉の味わいを大事にした焼き菓子が豊富で、見た目の素朴さとともに食べ飽きないおいしさがあります。
ナッツやドライフルーツ、フルーツの砂糖漬け、とうもろこしや麦などの穀類を多く使いますが、似た名称でも土地が変われば工程が変わり、一見見た目が似ていても生地の中身が違う…
地方ごとに独自の文化があるのがイタリア菓子の面白いところです。
アラブ文化の影響を色濃く受け継ぐシチリア島ともなると、イタリア本土とは違う独自の文化が見られます。

北部では日本でも人気のティラミスやパンドーロはヴェネト州、パンナコッタはピエモンテ州、パネトーネはロンバルディア州のもの、イタリアンレストランの定番ズコットは中部トスカーナ州、ババ(日本ではサバランでおなじみ)は南部カンパーニャ州、リコッタクリームたっぷりのカンノーロはシチリア島の名物です。

本書では、州ごとに107種類のイタリアンドルチェの、お菓子の由来とレシピを丁寧に解説します。
シンプルな見た目と、素朴で滋味深い味わいのイタリアン・ドルチェの魅力をお愉しみください。

目次

はじめに
粉のおいしさを味わうイタリア菓子

北部
トルタ ディ ノッチョーレ/バーチ ディ ダーマ/リングエ ディ ガット/ボネ/パンナ コッタ/パンドルチェ ジェノヴェーゼ/ズブリゾローナ/アモール ポレンタ/マシゴットゥ/パネットーネ/トルタ ディ リゾ/トルタ ディ タリアテッレ/ピンツァ/ティラミス/パンドーロ/ストゥルーデル/カネデルリ ドルチ/プレスニッツ ほか

中部
カスタニャッチョ/カントゥッチ/ズッコット/ネッチ/ラッタイオーロ/トルチリオーネ/ベックーテ/カルチョーニ/マリトッツォ ほか

南部
ミリアッチョ ドルチェ/トルタ カプレーゼ/スフォリアテッラ/パスティエーラ/ゼッポレ ディ サン ジュゼッペ/ババ/フェッラテッレ ほか

島部
ズブリチョラータ/ビスコッティ レジーナ/ジェノヴェーゼ/スフィンチャ ディ サン ジュゼッペ/カッサータ シチリアーナ/グラニータ/クスクス ドルチェ/パパッシノス/セアダス ほか

ARTICOLI
1 イタリアのチョコレート文化
2 イタリアの宗教行事と祝い菓子/結婚式の菓子
3 菓子にまつわるイタリアの祭り
4 イタリア南北ビスコッティ比較
5 イタリアの修道院の歴史と役割
6 外国由来の菓子
7 イタリアの国民食ジェラート
8 イタリア人のバール文化と甘い朝ごはん

基本のレシピ/その他の生地とクリームについて/材料について
イタリアの菓子用語/菓子にまつわるイタリア語早見表/五十音順索引/アルファベット順索引/イタリア菓子の歴史/参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

76
表紙の貝のような形のパイに惹かれ、借りてみました。中身が濃い!イタリアを3つの地域に分けてそこの伝統菓子を紹介しつつ、レシピも。レシピ文字は小さめ、紹介文章がどちらかと言うとメイン。日本ではほぼ見かけない材料を使っていたりするので、実際に作ってみようという気にはなれないけれど、見るだけで満足。ナッツ類が採れる地域もあり、小麦粉の代わりにそれらを使ったお菓子は木の実好きにはたまらないものですね。修道院のお菓子作りは外国の物語で読んだなぁと幼い頃を思い出したりしました。2020/09/06

miri

40
イギリス菓子図鑑に引き続き、イタリア菓子図鑑を読了。土地が違えば、実るものも違いがある、材料にそば粉や栗粉、とうもろこし粉、ヘーゼルナッツ、リコッタチーズ、シチリアではレモン。イギリスとの違いはお菓子に装飾性があり、美しく、揚げ菓子がある。全く耳にしたことのないお菓子も多数。トルタ パラーディーゾというケーキは片栗粉を混ぜたふんわり食感らしい。これは作ってみよう。お馴染みパンナコッタ、ティラミス、イタリアンジェラート、幸せの吐息が漏れますね。2024/04/02

いーたん

20
歴史や風土によりそれぞれの物語を持つイタリアの地方菓子107が上品な写真と、エピソード、レシピで紹介されていて、合間に、菓子の歴史、文化についてもまとめられている。どのページも読み飛ばすことができなかった。まさに、レシピのなかに歴史がある伝統菓子。ぜひ、現地で食したい❣️なかでも、フェッラーラ銘菓のパンパパート、ローマの生クリームたっぷりのマリトッツォ、カンパーニャ州のレモンケーキ デリツィアアルリモーネは食べてみたい❗️もちろんレシピは付いているのですが、、、笑。ずっと手元に置いておきたい1冊。2020/10/03

ユウ@八戸

10
図書館。土地柄や時代背景にあわせてお菓子の歴史とレシピを学べる図鑑、イタリア編。「キリスト教のお膝元」というだけあって、関連したワードとお菓子がめちゃくちゃ多いです。復活祭、カーニバル、クリスマス。お菓子を食べられない期間のために甘いパンを作った話とか、飯をよこせ強盗に菓子を作って帰ってもらった話とか、由来がおもしろいものもあって読んでいて楽しい。著者さんの言葉選びも素敵で飽きないです。だって初っぱなから「キリスト教のお膝元」だよ。センス好きすぎる。材料さえ手に入れば簡単に作れるレシピも魅力的。2020/12/04

めぐみこ

9
大好きなシリーズ。イタリアのどの地方のお菓子か、一目で判別できるページレイアウトが良い。地方ごとの特色がよく判る。北部の焼き菓子がどれも美味しそうだった。シンプルさがまた素敵。絶対飽きの来ない味だ。ケーキ系だと、P150デリツィア アル リモーネに惹かれた。どこを食べてもレモンが香る4種のクリームを使った贅沢ケーキ。これまた美味しそう。ティラミスが私とさほど生年が違わないのも、逆に最近話題のマリトッツォが古代ローマ帝国からあったらしいのも、驚きだった。2021/08/29

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