内容説明
東ドイツが葬った極秘計画、通称“ウォルラス”は終わっていなかった。
祖国を捨てた元スパイは、暗号を受け取り、古巣ベルリンへ舞い戻る。
復讐か、罠か――。
東ドイツの極秘計画をめぐるスパイスリラー!
「ウォルラス計画」とは:東ドイツ諜報機関(シュタージ)対外諜報部門の偵察総局K部管轄の極秘任務。1989年11月9日ベルリンの壁が崩壊し、スイスに逃亡するまでマルクスは携わっていた。K部の存在自体が極秘とされ、組織内の職員名簿や正式な書類にも決して表示されることはない。
ベルリンでロシア大使館職員が殺害された。
同日、スイスの高級ホテルで暮らすマルクスのもとに差出人不明の手紙が届く。
そこには、東ドイツの諜報機関“シュタージ”が闇に葬った極秘計画、
通称ウォルラスの緊急事態を告げる暗号が記されていた。
30年前、祖国を裏切り名前を捨てた元工作員マルクスはベルリンへ否応なく呼び戻され――。
そこで待ち受けるものとは!?
イタリア発、衝撃のデビュー作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
52
この翻訳は文芸というには力不足。しかし着想はなかなか良いと思うのだ。かつての東ベルリンで進行していた秘密作戦「ウォルラス」。それは現在、ある「男」の命運を左右することになるが故に、その計画を抹消すべくまさにその計画が動き出す。壁が崩壊した1989年、激動はスパイ達の人生も揺り動かした。一夜にして基盤を失った諜報機関。それにも関わらず、ソ連KGB→東独シュタージ→ロシアFSBと計画は生き残り、引き継がれた。そして当時東独で活動し、ベルリンの壁崩壊を目の当たりにした実在のKGB将校といえば?そうあの男だ。 2021/06/06
ゆーぼー
10
幼少の頃から、長い年月をかけて、繰り返し催眠術で洗脳し、対象者を殺人マシンに育てるウォルラス計画は、ベルリンの壁が崩壊した30年後も進行していた。 ストーリーは、過去と現在を激しく織り交ぜて進行するので、読むことに注意を要する。 ウォルラス計画は、とても恐ろしいのだが、2014年にロシアがウクライナからクリミア半島を奪取したことを考えれば、ロシアだったらこんな事もやりそうという、リアル感が伝わってくる。 英語圏外なので、少々読みづらいが、なかなか面白い作品だった。2020/09/09
Pintail
0
☆☆★★★2021/04/09
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