オオカマキリと同伴出勤 - 昆虫カメラマン、虫に恋して東奔西走

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オオカマキリと同伴出勤 - 昆虫カメラマン、虫に恋して東奔西走

  • 著者名:森上信夫
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 築地書館(2020/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784806716044

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内容説明

電車で通うアシナガバチの巣作り撮影、勤め先では虫取り網を担いで全力疾走、オオスカシバの華やかな旅立ち、ホタル撮影で声をからして、オオカマキリの羽化を待つこと28時間……昆虫少年だった著者が、好きなことを仕事にするべく、兼業昆虫カメラマンに。小さくて刺激的な昆虫の世界を、ファインダー越しに捉えるために奮闘する著者が起こす、数々の事件を描く30話。

目次

はじめに

「時間の問題」こそ、大問題なのだ
昆虫カメラマンの住所録
声もかれるホタルの撮影
「虫屋」とは?
ぼくはなぜ「白バック写真」が上手か?
楽しい害虫駆除業務
昆虫カメラマンの仕事
大きなプロジェクトは、同時にやってくる
スリッパ履きで「アニマ賞」
意外に役立つ職場の名刺
いつだって長靴姿
「リフレッシュ休暇」でマレーシアへ
謎の虫・ウスバカゲロウ
鱗粉を捨て去る蛾・オオスカシバ
虫は「かわいい」のか?
オオカマキリと同伴出勤
カナヘビを逃がす日
「スタジオ」ってどんなの?
ファーブルよりシートン
虫の名前のことば学
「樹液酒場」はパラダイス
「得意科目」が暗示するもの
昆虫少年の原風景
アシナガバチ取材の思い出
カメラとの出会い
オオミズアオ―2つの死
「幼虫萌え」の時代
一人じゃ行けないフユシャク取材
擬人化思考は「推察の深化」を促す
やがて「春」が来て

おわりに
ご協力いただいた皆様
昆虫写真索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃんた

26
今年になり、俄然昆虫を見る目が変わり、どこででも虫を探している私にとって、この本は楽しすぎた!昆虫写真に、撮影秘話、昆虫情報、盛りだくさん。森上さん自身に関する話もこれがまた面白い。そして孫お気に入りの小学館NEOの昆虫図鑑もこの方の撮り下ろし写真が使われてたと知り、俄然親近感!大学職員と昆虫写真家という兼業で多くの実績を残されているのは、ほんとにすごい。自分ではなかなか見られない虫たちのドラマ、これからもたくさん見せて欲しい!2020/09/16

20
大学職員兼昆虫カメラマンの著者の軽めのエッセイ。おこさま向けイベントでの自著の売り上げはシャクトリムシを鼻にのっけてデレまくる等、著者と虫との写真を集めた「虫と2ショット」がダントツ。…しかしお母さま方からの受けはすこぶる悪い。オオスカシバはくちなしが庭にあるからしょっちゅう目にするんだけど、初飛行で羽根のすべての鱗粉を振るい落とすから、羽根が透明なんだね~。ちょっと感動的な写真だった。だがウチのクチナシを食べつくすのはやめていただきたい。おもしろかった。2021/03/28

やま

11
サラリーマンと昆虫カメラマンを兼業している筆者のエッセイ集。本業を持っているがゆえに苦労する姿が大変さを感じさせると共にクスッとさせられる。昆虫好きさもあいまって読んでて楽しい本。昆虫カメラマンが昆虫の知られざる生態を解き明かしたり、我々、市井の人に写真で語りかけてくれる。ウスバカゲロウの卵って優曇華の花だとずっと思っていましたが、違うカゲロウだったんですね。間違いに気づけました。2020/10/18

アカツキ

10
兼業昆虫カメラマンの著者による撮影秘話エッセイ。ユーモアのある人で話がいちいち面白い。リフレッシュ休暇を利用して海外撮影に挑んだ話で、旅行代理店の人から妻ではなく友人との同行に当惑されて思わず「奥様と一緒ではリフレッシュできません!」と言ってやろうかと思ったというエピソードに大笑い。等間隔に並んだアリジゴクの巣の写真にはゾワゾワするものがあったけれど、オオスカシバの写真はとても綺麗。花の蜜を吸っている姿はハチドリそっくりで見間違えるのもうなずける。普通に街にいるらしいけれど見たことないなぁ。2020/10/05

チェアー

9
サラリーマンと昆虫写真家(虫屋)の二足のわらじをはく筆者。昆虫なら足が多いから少し楽なのに。 昆虫がそれほど好きじゃない人(子ども)にいかに昆虫の楽しさを知ってもらうかが自分の課題だという考え方は素晴らしい。そういう考え方ができるのも、しんどいけど別の仕事を持って、違う空気を感じているからなのかもしれない。 それにしても昆虫写真家は大変なのだなあ。虫は人の都合なんてお構いなしやもんね。いつ産もうがいつ孵ろうが、彼らの勝手。その決定的瞬間をつかまえるのだから、本当に寝る間もないんだ。2020/11/18

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