内容説明
寿永二年(1183)源頼朝の娘・大姫は十四歳の春をむかえた。突然父から「姫の婿が決まったぞ。木曽の嫡男・義高だ」と言われて、びっくり。その押しつけに怒って由比ヶ浜に抜け出し、大好きな海を見てた時――。「俺、海を見るのって、初めてだよ」。直垂姿の少年が瞳を海いろに染めて沖を見つめていた。――それが義高。ふたりの恋の始まりだった。悲しい恋の、始まりだった……。※イラストは収録されていません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
咲穗
7
頼朝の娘、大姫はある日突然婚約者ができたことを告げられる 父が連れてきたその青年は…? ずっと昔、多分私のライトノベル歴の本当に初期に出会った作品 すごく好きだった印象でどうしてももう一度読みたかった本 今読むと、もう少し大姫と義高の交流が読みたいな、とか、なんで大姫があんなにも義高を愛したのかが知りたかったな、とか思うところもあるけど、美しくて、哀しくて、残酷で、少し怖いこの物語は私の原点で、どうしようもなく惹かれる、そんな物語なのだと思います 歴史好きになったある意味きっかけかも。2020/07/28
コルネリア
2
大河ドラマを見ていて懐かしくなって再読。 昔大好きだったお話し。2022/05/11
nekoja
2
非常にポピュラーな内容なので次どうなるか読者はわかってしまう(だいたい冒頭からアレだし)。大姫視点のモノローグで話が進んでしまうので、少女小説的にはロマンチックでいいのだろうが、描写としては少々物足りなさを感じる。このあと、同じ作者が同じ題材をわざわざ書き直しているので、読み比べて見るのもよいのでは。2011/08/13
めめ
1
★★☆☆☆2014/01/31
十波@灯れ松明の火
1
大姫と義高が好きで手に取りました。結末がわかっているから、胸が痛くなりながら読みました。2009/07/20