再審請求「東京裁判」

個数:1
紙書籍版価格
¥2,546
  • 電子書籍

再審請求「東京裁判」

  • 著者名:名越弘
  • 価格 ¥2,546(本体¥2,315)
  • 白桃書房(2020/08発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784561511045

ファイル: /

内容説明

東京裁判は通称で、正式名称は極東国際軍事裁判という。第二次世界大戦で日本が無条件降伏した後、連合国が設定した「平和に対する罪」、いわゆるA級戦犯を裁くために設置され、28名の被告人が死刑や終身禁固刑、有期禁固刑などに処せられた。
この裁判の一般的な受け止めは、議論はあるものの、大筋として日本が侵略戦争を行ったことは疑いないのだから、東京裁判を受け入れるのはやむを得ない、というところのように思われる。

しかし本書はまず、信頼性の高いさまざまな史料からアジア・太平洋戦争の史実を振り返り、その始まりである満州事変、それが拡大し日中戦争、さらに太平洋戦争に至り、「無条件降伏」に至る過程を明らかにし、「三段階征服論」そして裁判の被告人たちの「共同謀議」の構図を否定、侵略戦争との認定を「虚妄の図式」と結論付ける。加え、法律論的な観点からも、東京裁判を行うに際し定められた条例や、量刑の不当さなどを明らかにする。
特に、「無条件降伏」はルーズベルトが記者会見で突然言い出したもので、国際法上の定義もなく本人も説明を拒んでいたため、日本の受諾を難しくし2度の原爆投下につながったこと、戦犯のA・B・C級が重罪度の等級との誤解が広まったことなど、あまり知られていなかった指摘が多くある。

東京裁判があまりにも公平性と公正性を欠いていたことを改めて認識し、歴史と徹底的に向き合い問題を捉えることで、国際社会から信頼と敬意を受けることができると訴える。

目次

第I部 歴史篇
第1章 満州事変
第2章 日中戦争
第3章 太平洋戦争
第4章 終戦

第II部 裁判篇
第1章 「東京裁判」の概要
第2章 「東京裁判」裁判所条例批判
第3章 「東京裁判」における裁判官
第4章 「A級戦犯」問題のトリック
第5章 「共同謀議」論
第6章 パール事後法論の陥穽
第7章 昭和天皇不訴追問題
第8章 石原莞爾不訴追問題
第9章 アジア・太平洋戦争の真の戦犯
終章
むすび

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たつ

1
東京裁判の真の問題はパール判事が言う事後立法による無効ではなく、裁判の中立性、平和に対する罪の過去の事例との矛盾。戦争を始めたことが罪になるのであれば、過去の戦争でも主導者は全て死刑。また満州を植民地にしたことも当時はよくあったことの一つで、罪に問われるとはない。これが罪ならば英仏など全て有罪になる なので、日本は三段論法で世界征服を企んでいたことが犯罪だと言うことをでっち上げる必要があった。 平和に対する罪が死刑、と言うのも合意はなく、いわゆるA級戦犯は虐殺など、BCの罪とセットで裁かれていた2023/03/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13547184
  • ご注意事項

最近チェックした商品