ブルーバックス<br> 温暖化で日本の海に何が起こるのか 水面下で変わりゆく海の生態系

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ブルーバックス
温暖化で日本の海に何が起こるのか 水面下で変わりゆく海の生態系

  • 著者名:山本智之【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2020/08発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065206768

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内容説明

地球温暖化・海洋酸性化で日本近海はどう変わるのか?

「未来の海」が教える、魚介類に起こるおどろきの変化とは?


〈もくじ〉
プロローグ──「未来の海水」が教えてくれること

第1章「美ら海」からの警鐘──変貌する「海の熱帯雨林」

第2章 日本近海で生じつつある「異変」──北上する生き物たち

第3章 食卓から「四季」が消える──春のサワラから秋のサンマ、冬のカキ・フグまで

第4章 海洋生態系を脅かす「もう一つの難題」──「酸性化」が引き起こすこと

第5章 どうなる? 未来のお寿司屋さん──マグロやホタテ、アワビやノリも食べられなくなる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

105
サブタイトルは水面下で変わりゆく海の生態系。温暖化で異常気象がすごい勢いで増加している。しかし地上のことだけでなく、それは海の中でも起こっている。海の魚に変化があるというのは近年サンマが全くというほど取れなくなってきたりサケやマスも不良だという。一方で南方の私物が本州あたりで確認されていること。生態系がもう変わってしまったと思う。読んでいると様々な貝(アワビ・サザエ)や海藻の昆布、イセエビ、ノリ他、最終章は「どうなる?未来のお寿司屋さん」寿司好きの人は、読んでおかれてはいかがだろう。図書館本2022/04/12

KAZOO

103
表題通りの内容で、この分野で今まであまり見聞きしたことがないような本で楽しめました。というかいろいろ知らないことが理解できました。普通、海洋温暖化というと気象変化のことが多いのですが、日本の周りの海の生態系に関する話が中心です。さらにもう一つの危機的状況が「酸性化」ということのようです。もうすでに海でとれる魚の変化が表れてきているとニュースなどで感じていますが、最後にあるように未来のお寿司屋さんの状況も変わるのでしょうね。2023/12/27

ばんだねいっぺい

28
直截的なタイトル。海の温度上昇及び酸性化は、生き物たちの環境に大きく影響を与え、漁獲量の現象や矮小化だけではなく、有毒化も起こるとは、驚いた。寿司が食べられるのも今のうちだ。2024/08/20

おせきはん

26
サンマの漁獲量が減っていることは報道で見聞きしていましたが、サンゴや寿司ダネの身近な魚介類を例に、海水の高温化と酸性化の生態系への影響を解説しています。海の生態系を支える絶妙なバランスに驚くとともに、見えないところで進んでいる地球温暖化の影響にもっと注意を払う必要があることにも気づきました。2020/10/10

zoe

20
温暖化の影響は海の生態系にも生じる。移動できるものは自然と北上し、移動できず適応できないものや適応に時間がかかるものは死んでしまう。食物連鎖のバランスが崩れる。回遊開始のスイッチが早く入ってしまい体力不足で死んでしまう。温度や地理的要因で、近縁種が隔離されていた場合、温暖化により雑種が数10%生まれるケースもある。海水中の二酸化炭素の含量により、殻の成長に影響を与えるということも。品種改良は海の幸系でも。九州産と徳島産の立派なワカメを掛け合わせみたら、高温に強く成長が早く商品化可能な品種が誕生した。2023/09/17

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