がんと闘う病院 都立駒込病院の挑戦

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がんと闘う病院 都立駒込病院の挑戦

  • ISBN:9784065197073

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内容説明

がん診療の最前線に立つ医師たちが、がんに関する基礎知識と、それぞれの専門分野における最新の治療法・診断法をわかりやすく解説!
 
 がんにかかる人の数は、高齢化に伴い近年一貫して増加しており、2人に1人ががんにかかる時代です。わが国では年間約136万人の方が死亡されますが、死因の第1位はがんで、約37万人の方が亡くなります。
 人は“がん”と聞いただけで、「命に関わる」として、大きなショックを受けます。次に考えるのは、「自分のがんはどれぐらいの進行度で、最善の治療は何ができ、がんが治って命は助かるのか?」でしょう。
 現在のがん診療は、患者さんの人格を尊重し、がんの告知を含め治療法や予後などをわかりやすく説明し、患者さんとそのご家族に今後の診療の方針を決めてもらう患者さん本位の医療が基本です。
 本書のPart1では、患者さんやご家族が医師からの説明を理解して、適切な判断ができるように、がんについて知っていただきたい基礎知識をわかりやすく説明しました。また、がん患者さんの知る権利やセカンドオピニオン、医療保健制度や就労支援といった経済的・社会的問題に対するサポート体制、がんによる不安などの心の問題、痛みや苦しみを緩和する終末期医療なども取り上げました。
 Part2は、がんの種類別に最新の診断法、治療法と予後などを詳しく説明しています。駒込病院では、「手術支援ロボット」などの先進医療機器を使って、患者さんの体への負担を減らす手術に積極的に取り組んでいます。また、放射線療法においても、腫瘍にだけ正確に放射線を集中させ、周囲の正常な臓器への線量を低減させる「強度変調放射線治療(IMRT)」などを導入しています。さらに、がん細胞だけに狙いを定めた「分子標的薬」や、免疫の力でがんを治す「免疫チェックポイント阻害薬」の登場により、薬物療法も劇的に進化しつつあります。
 本書が、がん患者さんが自身の人生観と照らし合わせて、最良の選択をするためのガイドブックとなることを願っています。

目次

Part I がんに関する基礎知識
#1 がんの基本
1. がんとは?
2. がんの疫学と検診
3. がんの予防
#2 がんの診断
4. がん診療における病理診断の役割
5. がんの画像診断
6. がんの内視鏡診断
7. 血液検査と腫瘍マーカー
#3 がんの治療
8. 手術療法
9. 内視鏡治療
10. 放射線療法
11. 薬物療法(抗がん剤/分子標的薬/免疫チェックポイント阻害薬/ホルモン療法)       12. がんゲノム医療
13. 薬物療法の副作用対策
14. 緩和ケア
#4 がんと診断されたときに知っておくべきこと
15. がんと診断されたときの心の整理の仕方
16. がん患者の知る権利とセカンドオピニオン
17. 医療保険制度、がん診療連携拠点病院
18. 就労支援など、経済的・社会的問題に対するサポート体制
19. がん患者の不安などの精神的苦痛に対するサポート体制
Part II がんの種類と実際の診療
1. 脳腫瘍
2. 頭頚部がん(口腔がん/咽頭がん/喉頭がん/甲状腺がん)
3. 食道がん
4. 胃がん
5. 大腸がん
6. 肝臓がん
7. 胆道がん
8. 膵がん(膵臓がん)
9. 肺がん
10. 乳がん
11. 婦人科がん(子宮がん/卵巣がん)
12. 泌尿器がん(前立腺がん/膀胱がん/腎がん)
13. 皮膚がん(悪性黒色腫/有棘細胞がん/基底細胞がん)
14. 骨軟部腫瘍
15. 白血病
16. 悪性リンパ腫

感想・レビュー

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バンドウタロウ

0
酒、たばこは絶対にいけません 長生きするために 2022/05/04

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