もしも虫と話せたら - 昆虫が教えてくれた生きづらい世の中を生き抜く自然の

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もしも虫と話せたら - 昆虫が教えてくれた生きづらい世の中を生き抜く自然の

  • ISBN:9784833423793

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内容説明

【内容紹介】
昆虫に行き方を学ぶ啓発書!

みなさんは「先輩」と聞いてだれの顔を思い浮かべるでしょうか? 部活の先輩、会社の先輩……まさか昆虫を思い浮かべる人なんていないでしょう。でも、地球上の生き物として、昆虫は人間のずっとずっと先輩なんです。
人類が誕生したのは約700万年前。一方、昆虫が誕生したのは、今から約4億8千万年前。人間が現れる約5億年もの昔から、昆虫は地球上を生き抜いてきているのです。
昆虫は、その種の数も群を抜いています。人間などの哺乳類が約6千種であるのに対し、昆虫は約100万種。地球上の生き物は、4分の3が昆虫なのです。しかも、いまだに毎年新種が見つかっていて、今のペースで新種の発見と記録を進めていると、全ての昆虫を記録するにはあと500年かかるとも言われています。地球で一番繁栄しているのは、人間ではなく昆虫なのです。

この本の舞台は、夏のとある雑木林。
会社の人間関係がうまくいかず、生き方に悩む青年・太郎くんが、しゃべる昆虫たちと出会い、「生き物としての先輩」である彼らから「最も自然な生き方」を学んでいきます。
【著者紹介】
[絵]じゅえき 太郎(じゅえき・たろう)
1988年東京生まれ。イラストレーター、画家、漫画家。
SICF16オーディエンス賞受賞、第19回岡本太郎現代芸術賞入選。身近な虫をモチーフに様々な作品を製作している。
著書に『ゆるふわ昆虫図鑑 気持ちがゆる~くなる虫ライフ 』(宝島社)、『ゆるふわ昆虫図鑑 ボクらはゆるく生きている』(KADOKAWA)、『小学館の図鑑NEO まどあけずかん むし』(小学館)(イラスト担当)など。
フロンターレこども新聞 (川崎フロンターレ、まるやま昆虫研究所(毎日小学生新聞)で漫画連載中。

[文]ペズル
文筆家。
著書に『三国志に学ぶ人間関係の法則120』、『せかいいっしゅう あそびのたび』(ともにプレジデント社)がある。

[監修]須田 研司(すだ・けんじ)
むさしの自然史研究会代表。多摩六都科学館や武蔵野自然クラブで、子どもたちに昆虫のおもしろさを伝える活動に尽力している。
監修書に『みいつけた! がっこうのまわりのいきもの(1~8巻)』(学研プラス)、『世界の美しい虫』(パイインターナショナル)、『ふしぎな世界を見てみよう!びっくり昆虫大図鑑』(高橋書店)、『世界でいちばん素敵な昆虫の教室』(三才ブックス)、『じゅえき太郎のゆるふわ昆虫大百科』(実業之日本社)、『昆虫たちのやばい生き方図鑑』(日本文芸社)、『すごい虫ずかん ぞうきばやしを のぞいたら』(KADOKAWA)などがある。

目次

【目次抜粋】
ほしいなら、まず、あげよう。クロオオアリ
「常識」って、わりと「偏見」。オオスズメバチ
相手を変えるより、自分を変えたほうが早いぞ。サバクトビバッタ
「楽」と「楽しい」は別物です。サカダチゴミムシダマシ
つらい時、「逆に」と言える人は強いね。サハラサバクアリ
「頼りになる人」は、あなたを「無能にする人」かもしれない。カイコガ(幼虫)
立場が変われば、「好き嫌い」も真逆になるわ。ナナホシテントウ
長所と短所は、表裏一体なのよ。オオコノハムシ
「特徴×特徴」で突き抜けよう!ヘラクレスオオカブト
思いは伝えなきゃ、思ってないのと同じさ。ピーコックスパイダー
距離が近いと、もめやすいんです。クサカゲロウ
「みんなの幸せ」と「個人の幸せ」は、意外と一致しない。ニホンミツバチ
「何を守るか」とは、「何を手放すか」ですよ。ウラナミシジミ
傷つかないのは強さじゃない。再生するのが真の強さじゃ。エダナナフシ
本当に夢中になると、不満を抱くヒマがなくなる。クロオオアリ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mike

68
既視感あると思ったら一昨年読んでるじゃん😅どんだけ記憶力悪いんだ、私。『「生き抜こう」ばかりでなく時には「息抜こう」』は、なかなか良い言葉だと思う。2023/01/27

ナミのママ

64
もしも虫と話せたら「家の中には入らないで」と言いたい…虫は苦手。この本はそんな私でも楽しく読めた。職場の人間関係に悩んだ若者が帰省して、子ども時代に遊んだ雑木林に足を運ぶ。そこで昆虫と会話するお話。まずイラストがゆるっと優しい。内容は哲学的だが押し付けがましくないし、言われてみれば当たり前の事。肩のチカラを抜いて、視野を広げて、深呼吸して、明日からも頑張ろうと思わせる。そしてちょっと虫にも詳しくなったかな。2023/07/02

あじ

38
他人とのつきあい方を、昆虫生態学を通して指南する啓発書。一青年と昆虫のゆるい会話形式で、フリーハグのような感触が心地良い。周りの人に不満を抱く青年に「自分の気持ちを伝えずに“分かってくれない”とグチるのは、ちょっと勝手すぎ」と声を上げたのはピーコックスパイダー。全力で求婚ダンスを披露しても、気に入られなければメスに食べられてしまうことがあるらしい。彼曰く「相手に対して何か思っていても、伝えなければ思ってないのと同じ。伝えることから全てが始まるのだから」と青年の肩に手を置く。昆虫の説法は耳によく馴染む。 2021/07/05

わむう

26
挿絵もおしゃれで、とても面白くタメになりました。「世の中にある争いのほとんどは正義と正義がぶつかっているんだから、相手だけが悪いとは言えない」。ムシできないコラムコーナーも面白かったです。2022/09/14

chiaki

25
職場の人間関係に悩む青年太郎は、雑木林で出会う虫たちとダジャレをまじえながらおしゃべりする中で、次第に前向きになってゆく。生きづらい世の中に、虫たちの生態から生き抜く(オオクロアリは"時には息抜く"と表現してました)知恵と希望を学ぶことができる。なんて生物学的で、なんて哲学的!「つらい時、「逆に」と言える人は強い(サハラサバクアリ)」「傷つかないのは強さじゃない、再生するのが真の強さ(エダナナフシ)」等々、数々の名言にハッとさせられる。「頼りになる人があなたを無能にするかも」おカイコ様の生態が衝撃!2024/10/21

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