本を読めなくなった人のための読書論

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本を読めなくなった人のための読書論

  • 著者名:若松英輔【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 亜紀書房(2020/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750516080

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内容説明

本は
ぜんぶ読まなくていい
たくさん読まなくていい

多読・速読を超えて、人生の言葉と「たしかに」出会うために。
NHK「100分de名著」常連の本読みの達人が案内する読書の方法。

本が読めなくなったのは、内なる自分からのサイン。
だから、読めないときは、無理をして読まなくていい。
読めない本にも意味があるから、積読でもいい。

知識を増やすためではなく、
人生を深いところで導き、励ます言葉と出会うためにする読書。
その方法を、あなたと一緒に考える。

【もくじより】
・読めないときは、読まなくてもよい
・「正しい」読み方など存在しない
・「書く」ことから始める「読書」
・本は、最初から読まなくてもよい
・言葉の肌感覚を取り戻す
・ゆっくり読む
・情を開く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

170
若松さんの本の3冊目です。いままでは分厚い硬い本でしたがこれは一般の人向けに書かれた読書論です。あまり肩を張らずに自由に読めばいいのではないかということをいわれています。また積読でもいいとも言われています。無理をして読む必要はないと書かれています。私などは肝に銘じたいところなのですが貧乏性なのでしょうね。2020/01/30

trazom

122
若松さんは好きだけれど、30分足らずで読めるこの本はどうだろうか…。それでも、いつもながら、心に残る言葉に出会う。私が共感したのは二点。第一点は「ひとり」になることの大切さ。ネットワークばかりが強調される時代だからこそ、自分と向き合うひとりの時間が大切だと思う。若松さんは「読書は、ひとりであることと対話が同時に実現している」と言う。もう一点は「「読む」ことと「書く」ことはとても近い関係にある」との指摘。「読む人と書く人が同時に働くとき、読むだけの人の目には決して映ることのない新しい意味を感じ始める」と。2019/11/28

シナモン

114
優しさがにじみ出てくるような一冊だった。手もとに置いておきたい。💘大きな字で書かれた、薄い本を探しましょう。図書館であれば、一冊ではなく、数冊を持ち帰ってみましょう。そして、全部を読むのではなく、読みたいところから読みたい分だけ読んでみましょう。💘本は、全部読まなくてよい。『たしか』に出会った言葉を大切にする。💘食べ物が私たちの身体の糧であるように、言葉は私たちの心の糧です。 2024/06/10

KAZOO

102
若松さんの読書に関する本を取り出して再読しました。わかりやすい例などを用いて読書論を堅苦しいものにしていません。読書論というと難しく感じますがこの本ではわかりやすく説明されています(長く読まれている本、厚くない本、薄い本、手ごろな値段の本を目安としましょう)。文字も大きく年寄りにはありがたい本です。2023/03/24

(C17H26O4)

93
「本が読めなくなったのは、内なる自分からのサイン…読めない本にも意味があるから、積読でもいい」表紙袖の数行で泣きそうだった。そして実際ほぼずっと泣いていた。溢れる感情に戸惑ったしどうかしているとも思った。けれどわたしは分かっている。こんなにも泣いたのは、本や言葉との出会いや関係について書かれていることに自分の個人的な事柄を重ねるようにして読んだからだ。最近感じていたこと、考えていたことに符号することがあまりに多く、一文一文が心の奥まで沁みた。出会うべき時に出会い、読むべき時に読んだ本としか言いようがない。2021/04/23

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