内容説明
のろのろ走るロシアの車両に始まり、切符購入も死に物狂いの中国、中央アジアの炎熱列車、紛争地コーカサスでは爆弾テロで停車しUターン。フランスではストライキに巻き込まれ……。シベリアからポルトガルまでのボロボロ鉄道紀行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
forest rise field
19
樺太から間宮海峡を渡り、ユーラシア大陸東端ロシアの駅から鉄道で西端のポルトガルの駅まで20962kmの旅。単なる鉄道乗り継ぎ旅が異国だとこんなにも大変なのかと思った。社会主義国だと入出国が大変だったり、出発時刻がかなりずれたりかなり面倒くさそうだ。読みながらこんなストレスかかる旅は嫌だなと(笑)カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、グルジア、トルコなど分かりにくい場所が理解できた。社会主義国は大変そうなんで真似は出来ないが、トルコからポルトガルくらいは将来鉄道旅してみたい。2022/04/10
雲をみるひと
14
2010年前後に新潮文庫でシリーズ化されていた大陸横断旅行記の鉄道編の再版。当時から現在の変化に関するコラムが追加されているが、基本的に新潮版から内容の変更はない。発売時、何度も読んだ記憶があるバス編ほどの衝撃は受けない鉄道編だが、それでもロシアからアゼルバイジャンへの移動などハプニングを筆力の高い作者が面白く表現している。初読なら楽しめたと思う。2020/10/04
かんがく
11
中央アジアのイミグレーションなど、題材は興味深かったが、あまり惹き込まれなかった。著者が50代で旅慣れしているため、海外旅に求めているワクワク感が足りないのかもしれない。2022/07/28
TALOS
8
旅行に飢えてて思わずジャケ買いした作品でしたが、想像以上にハードな旅行内容に唖然としながらもいい作者を見つめたとにんまりしてしまいました。この方の作品は今後また読んでみたいと思います。2020/09/23
Jun
4
「イスラム系の人々は旅人を大切にする。食事から交通費まですべての面倒をみ、一切金を使わせないエリアもある。アルカイダの影響かイスラムに悪いイメージを持つ人も多いが、キリスト系社会と比べると温かい社会なのだ」2022/11/03
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