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内容説明
メカニズムデザインは、オークションやマッチング理論などを含む、経済学での比較的新しいジャンル。応用例は幅広く、世界を見渡せば、不動産や学校選択など、社会での問題解決やビジネス実務に大きな貢献が期待される分野である。
本企画は、こういった経済学の知見を、日本でも実務に活かそうと立ち上がったワークショップのアウトプット(書籍化)である。元官僚や、IT関係者、金融マンなど総勢40名ほどで月1回程度で行われている。
進行は、この分野の第一人者とされ、関連の書籍が数多くある坂井豊貴慶應義塾大学教授が行い、実務での活用例は「オークションで不動産をデザインする」をモットーにする(株)デューデリ&ディールの事例などが紹介される。その間も「オークション参加者がフェイクの数字を申告していたら」「?その事例には汎用性があるのか」?など、細かいツッコミ質問が入り、参加者(読者)の理解を助ける。
目次
第1章 オークション理論をビジネスへ
第2章 発行コインのオークション――仮想通貨やトークンを売るには
第3章 コインを売るならば ――マンション販売にも適用できないか
第4章 組み合わせて売る
第5章 マッチング――部屋、臓器、専門家
第6章 多数決を脱して、まともな投票を――ALISでの実用・設定編
第7章 投票結果の分析 ――ALISでの実用・結果編
第8章 コロナショックの後始末
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこ焼き
5
マッチングは、需要者と供給者それぞれが何を求めているか固定的かつ明確な場合、システム化可能。マッチングの需給が禍根なくうまく行くためには、需要者が残らず集まるマーケットを構築し供給者がサービス内容を正しく理解し透明性を持って情報共有をした場合である。誰かが独り占めにならないような制度設計(入札額に応じて割り振るなど)も可能。供給側のニーズに合わせてオークションの形態は変わる。(安くても全て売りたいのか、一定額以下は売りたくないのかなど。)政治投票は100ゼロではなく、政策ごとにクレジットで分けられると良い2021/10/23
yuno
2
オークション、マッチング、投票について、事例を挙げながら対話形式で易しく解説。オークション・ラボにも何度か参加させていただいたが、まさにこんな感じで知的に明るくオープンに議論するコミュニティで素晴らしいと思う。実際の企業と組んで理論を実践しており、実務家からのコメントも多数あるので、経済学がどれくらい実社会で使えるのか、納得感をもって理解できる。2020/11/08
えんど
2
本文より「オークションで尋ねて、いくらまで払うつもりがあるか教えてもらう。それにより売り手と買い手のあいだの情報の非対称性を解消する。オークションとは情報収集の方法」。なるほどーって感じでした。2020/10/23
monado
2
素人向けの講演録という趣。これまでの著作+マジョリティジャッジメントの概説。 実用例が載っているのが面白い。2020/08/12
chiro
1
学問をいかに現実の社会に実装していくかは今に時代には大きく求められていると思うし、特に昨今の文系軽視の視点はここにあると感じているのでこの著作の様な試みは今後も増えていくだろうと思う。政治の世界でもEBPMが流行り出しているが、客観的にこうした知見をどれだけ導入していけるかという部分での取り組みも併せて大切になっていくんだろうと感じた。2022/06/07
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