内容説明
緩和ケアの日本での第一人者である柏木哲夫氏の著書。緩和ケアは日本中に広がったが、科学的根拠を重要視する傾向に拍車がかかり、 「こころ」といった科学的根拠を示せない事柄が軽んじられるようになってきた。もう一度、原点に立ち戻る必要性がある。それは「寄りそう」「人間力」「ことば」、この3点が最重要。「NPO法人ホスピスのこころ研究所」主催の講演会での講演を1冊の本に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
57
日本のホスピスの先駆者である淀川キリスト教病院の柏木哲夫先生のご講演をまとめた一冊。精神科医の柏木先生が、ホスピスの母であるソンダース先生のところで学び、「ホスピス医は身体をしっかり診れることが大切」だと悟って、帰国後、自ら申し出て内科の研修医の修業を積んだ話が印象に残る。奉仕の精神とか慈愛の心などの精神論ではなく、ホスピスとしての能力や技術に多く言及されているが、それこそプロだと納得する。「支えるではなく寄りそう」「doingではなくbeing」「集める人生より散らす人生」など素敵な言葉にも出会う。2020/08/05
たっちゃん
0
・ホスピスのこころとは、弱さに仕えるこころ ・気持ちを分かってもらえる安堵感 ・「励ます」、「支える」、「寄り添う」の違い ・支えるは技術の提供、寄り添うは人間力の提供 ・痛みや症状のコントロールしか目を向けない「ホスピスの医学化」を危惧する ・4つのケア①身体的ケア②心のケア③社会的ケア④魂のケア ・大切なことは、患者のそばにきちんと存在すること ・最後の数時間に起こったことが、残された家族にとっては、心の癒しにも回復の妨げにもなる ・矢先症候群 ・引っ張り症候群 2025/05/03
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