ポプラ文庫<br> 臆病同心もののけ退治

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ポプラ文庫
臆病同心もののけ退治

  • ISBN:9784591167304

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内容説明

北町奉行所に勤める同心・逆勢華彦は、剣の腕はたつが、生来の臆病。 臆病がわざわいして捕り物でしくじり、尾田仏馬の組――通称「オダブツ組」に組替えとなってしまった。仏馬の組は、遠山金四郎が独自に設けたもので、出世の見込みもなく、「吹き溜まり」と称される。 意気消沈した華彦を待ち受けていたのは、オダブツ組の意外な仕事――江戸の町に現れる魑魅魍魎を見つけ出し、吟味し、退治すること――だった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

78
そんなアホな!?でも、面白い。北町奉行の同心、超ビビりな逆勢は捕物のミスで左遷。新しい組は数人の謎めいた男女がいる部屋。まとめるのは尾田仏馬(オダブツ組)。組を作ったのは遠山金四郎。まさにウソの様なウソの話である。目的は江戸で暴れる魑魅魍魎をやっつけるというすんごい捕り物。もののけだけではなく、人間の欲望がうごめく事件にも首を突っ込むオダブツ組。ここで登場する金さんはちょっと変化球の金さん(笑)。人間の悪は妖怪より恐ろしきものなり。屋台で出る新鮮な川魚のお刺身、だって親父がカワウソなんだもん。ぶはっ!2020/08/24

momi

36
あの 北町奉行所の吹き溜り組が召しとる相手は…なんと人ではなく妖怪ッ!? あの遊び人の金さんも登場〜♬ 何故近ごろ江戸の町にものの怪が増えたのか…!? えーーっ、その謎かけは親父ギャグレベル〜。勝手な思い込みは怖いですね〜。この痛快時代小説続くのかしら…。 2020/09/29

タツ フカガワ

33
水野忠邦の天保の改革で江戸庶民が消沈しているころ、北町奉行所の同心逆勢華彦はあまりの臆病さゆえ「オダブツ組」へ組替えになる。このオダブツ組、近ごろ市中で増えてきた物の怪を退治する組だった。まったく怖くない笑える小説で、これは予想通り。物の怪を呼び寄せるのは“妖怪”といわれた南町奉行鳥居甲斐守耀蔵と名は出てくるものの、作中にその影も見えなかったのが残念でした。2021/07/16

27
さくさくと♪華彦さん、応援します!怖いのは妖怪じゃないのよね、煩悩虫に取りつかれないようにしましょ。お話は、かなり脱力系でした。今作の前に読んだおゆうと、同じキャラが最後に登場、変な縁を感じちゃった。2020/10/27

onasu

16
田中さんの時代もののシリーズ、どれも突飛な設定が最初はおもしろいのだが、何れも停滞しては尻切れというパターンで、少し遠ざかっていたが、読めばやっぱりおもしろい。  と言うか、この臆病者の同心にもののけという設定、当たりなんじゃないだろうか。もののけが視える故に余計に恐がりだと言うのも腹に落ちるし。  主人公の若手同心の臆病ぶりと世慣れしていないイタさ、突飛な仲間たちをどう料理していくのか。初巻では名のみだが、鳥井耀蔵を妙な悪玉にしているので、この辺に危惧を覚えるが、続編は楽しみにしたい。2022/10/25

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