内容説明
出会う人々と食を通して、季節感あふれる上質な食エッセイを綴り、向田邦子、沢村貞子などの強い支持を得ていた著者の『つれづれの味』を改題し復刊。春夏秋冬の食と暮らしのヒント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
7
著者は毎日新聞社の元女性記者。1929年生まれの増田が、1977年に「毎日グラフ」に連載していたエッセイを集めたものであり、すでに半世紀前の著作だ。料理や食べ物についての話を軸として、そこに戦争体験から洋食屋の話などが綴られている。聞き伝えの嫁姑の諍いの話などもあり、いつの時代でも世代間の確執が大きかったように見える。「考えてみると、私たちは、よろこびよりは多くかなしみの方を常食にして生きて行くようだ」などとも書かれており、しんみりと情の籠もった書きぶりも、50歳を目前にした彼女の心境の現れだろうか。2022/09/12
mick
2
食材ごとに詳しくレシピが書かれていたり、かと思うと、昭和の戦後の雰囲気をまとう向田邦子の短編作品のような文章があったり、自給自足や、もろは けんの詩など重い問題を含んだ内容も。文章が端麗で、読んでいてすっとする随筆集だった。ぜひ多くの人に読んでもらいたい。2020/08/28
まいも
0
オムレツの話大好き。あと東大の近くのカレー屋さんの話も好き。おいしいもの想像しながら読めて楽しかった 2021/05/19
mm
0
横浜、鎌倉、紹介されてるお店を検索してみてもほとんど出てこないので、おや?っと思ったら、1978年『つれづれの味』改題、復刊。 季節の食材の瑞々しさを愛でながら料理をする事。丁寧に作られた料理を味わう事。40年経った今の食生活の味気無さを嘆いてもしかたないので、とりあえずは明日の朝、お出汁をひいてみようかな、という気持ちになりました。 「おいしい、というのは、当たり前の手続きから生まれ出るもの」 「おいしいものを食べて、気の晴れるだけおしゃべりしたらナガイキします」2020/10/15
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