教師という接客業

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教師という接客業

  • 著者名:齋藤浩
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 草思社(2020/08発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794224583

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内容説明

現役の公立小学校教師が、「接客業化」によって機能不全に陥りかけている学校の実態を生々しく綴る。
教師たちのリアルな体験を紹介しつつ、教育の本来的な役割を問い直す!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けぴ

40
一部のクレーマーの保護者に振り回される小学校教師の現場が描かれる。宿題が多くて学校に行きたく無い、学芸会で希望の役をできないから学校に行きたくない、など過剰な要求をする保護者に疲弊し、教師はことなかれ主義の接客業化していく。将来、仕事のノルマが多すぎて会社に行きたくない、と生きる力の無い大人を作ることになると警鐘を鳴らす。根本的な解決作は難しいが、クラスの人数を今の半分くらいのにして教師の負担を減らすことから始めても良いのではないか。灘中の国語教師「すぐ役に立つことは、すぐ役立たなくなる」が印象的でした。2025/06/22

もとむ

31
僕自身、学童保育の現場で長年働いていて、現代の保育&教育へのあまりの無理解に、絶望することが多々ある。なのでこの表題を目にした時、読まずにはいられなかった。やはり現職の教師の執筆だけあって、想像以上の過酷な現場がここに記されている。でもだからこそ強い意志を持って、「子どもたちのことを思えばこそ取り組んでいる」という姿勢が大事なのだと、最後には絞められていた。希望ある終わり方で安心した反面、それとは別に「周囲の無理解&学校のサービス業化」はこれからもっと進んでいくと思う。それぞれが歩み寄り合わなくては。2025/02/28

なほこ

10
なんで保護者が炎上せえへんように気つかって動かなあかんねーん!子どものためじゃなくって、保護者が炎上しやんための方法を選ばなあかんのなんなんって思っちゃう。でも委員会も管理職も誰も守ってくれへんかったらサービス業化しちゃうよなあ。鉄の意志を持とう。2022/02/07

ちびたぬき

9
いつから学校は「聖職」ではなく「サービス業」になってしまったんだろう。個人的には某新聞の「いま学校で」という連載が契機だったと感じている。田舎者なんでここまでの酷さは実感していないが、それでも最近の学校からは競争や序列が消えているように思う。学校は社会に出るための準備のためにあるはずなのに。これからの多様化した社会を生き抜く力を今の学校はどう与えることができるのか。新型コロナで明らかになったのは「学校の保育園化」。学力や生きる力をつける本来の学校の姿に戻すには、やはり教員の毅然とした姿が大事だろう。2021/01/08

かずは

9
確かに、子どもが小学校の先生になりたいと言ったら反対するだろうなぁ。内申という武器もなければ、政府の思いつきで教えなきゃいけないことが増えてるし、更に保護者対応が...。このままだと教師不足になってしまうのではないかな🤔?2020/08/21

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