内容説明
歴史を振り返ると、パンデミック(感染症の世界的大流行)は大きく二つの教訓をもたらしてきました。第一は、パンデミック後は従前とは大きく異なる社会が訪れること、第二は混乱の中でその社会が持つ弱点が露呈される、という点です。コロナ禍による混乱で、この二つの教訓から日本が考えるべき最大の課題は、世界が凄まじいデジタル資本主義の競争に向かうこと、そして日本が立ち遅れているデジタルシフトを急いで進めねばなりません。幸いにして、日本でも在宅勤務、遠隔教育、遠隔診療など、デジタルな手段を駆使した新しい社会生活様式が定着する気配が見えています。この勢いを加速し、ポストコロナ時代に向けた体制移行(トランジション)を急進的に進めるべく、具体的な提言を示したのが本書です。特にまとめの第六章では、「ポストコロナ構想会議」の設置と、そこで議論すべき六つの重要な政策項目を提案しています。デジタル資本主義において重要性を増す無形資産の問題、デジタル時代のインフラとしてのマイナンバー制度の思い切った拡充、さらには究極のセイフティーネットとしてのベイシック・インカム、などです。ポストコロナの時代、日本は、真に豊かな社会を目指すための大きなチャンスを迎えています。本書は、そのヒントをもたらす書籍です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
14
コロナ禍を期に世界中でデジタルシフトが進むことが確実な情勢の中で、日本もそれにならって強力にデジタル化を進めていく必要があると説く内容。医療や教育、選挙などこれまで既得権者の反対によって進まなかったデジタル化を前進させるチャンスである。その中でもやたらとスーパーシティを推しているのが若干気になるが、春先のコロナ政策の検証とポストコロナ構想は確かに必要になると思う。2020/12/17
kentake
3
小泉内閣で経済財政政策担当大臣を務めた竹中平蔵氏が、ポストコロナ社会に向けた改革プランについて持論をまとめた本。新型コロナウイルスの感染拡大後に露見した日本社会の弱点を克服するためデジタル化の推進が強く提言されている。また、来るべきデジタル資本主義の世界では格差の拡大が懸念されることから、ベーシックインカムを導入した社会保険制度の再構築も提言されている。 新型コロナウイルスという未曾有の危機を契機に社会全体の変革が必要な点は理解できるが、全てが上手く進むかどうかは疑問に感じる。2020/11/16
Go Extreme
1
社会勢力:旧ノーマルヘの回帰 体制移行・トランジション)は、急進的に必要があるのです 日本企業:労働時間に対して賃金 成果を出せ:明確な評価基準なし 時間は関係ない 教職員団体・遠隔医療:競争原理が働くのを嫌がる ペスト:労働力不足→比較優位 教会の権威の失墜→ルネサンス ミンスキーモーメント デジタル資本主義 再教育制度 過剰適応 テールリスク アジャイル:よくわからなくても、とにかくやってみる 5Gの時代:人からすべてのモノへ デジタル化:利便性・多様性 悪魔の証明 バルコニーに駆け上がれ 2020/09/01
Kichitaro Horikoshi
1
14世期半ばにイタリアで起こったペストが、ルネサンスを生んだ!2020/08/06
ゆかり
0
デジタル資本主義 ネット投票だ変わる、シルバーデモクラシー 配車アプリで感染拡大を抑えたシンガポール2023/07/04
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