日本経済新聞出版<br> 治療では 遅すぎる。 ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義

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日本経済新聞出版
治療では 遅すぎる。 ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義

  • 著者名:武部貴則【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2020/08発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532176891

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内容説明

100年人生のカギ――それは健康でいられる社会を構築することだ。
いかに病状を表面化させずに長生きするか?
そのために医療は何ができるのか?
「ストリート・メディカル」という方法によって医療を再定義し、誰もがよりよい人生を獲得できる世界を創るための若き現役医師の挑戦。

本書は、2011年から医師とクリエーターという異色のコンビが始めた「広告医学プロジェクト」を活写。その活動を通じて得られた知見と具体化されつつある事例を紹介することで、新しい医療と社会のあり方を提示するもの。

著者の武部氏は、2013年にiPS細胞から血管構造をもつ機能的なヒト臓器を世界で初めて創り出すことに成功、その研究成果は国際的に高く評価され、米スタンフォード大学、シンシナティ小児病院など米国でも活躍している。2018年春には、最年少で横浜市立大学教授に就任し話題を呼んだが、さらに2019年には東京医科歯科大学から教授として招聘され話題になった今、最も注目される日本人医師のひとり。

目次

第1章 なぜ医療にクリエイティブなのか?――求められる新しい医療体系への拡張

第2章 「人を観る医療」の挑戦――ストリート・メディカルを考える

第3章 具体的な取り組み――ストリート・メディカルXXXの可能性=未来医療の兆し
 
第4章 社会に新しい医療をインストールする--Street Medical Sustainability
 
第5章 対談 社会に健康をインストールする――小さな一歩を、大きな一歩に変える

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

48
病ではなく人を診る。医療は、ここから始まったのだろうが、時の流れと共に、医薬の技術の進歩・人の考え方の変化などと共に、病を診るになっていたのだと思う。最近は、予防という観点も出てきたが、やはり、ここで述べられている視点が大切だと思う。患者本人だけでなく、関係する人たちへの視点。医療だけでなく、すべての分野、ある意味では文化の視点と言ったほうがいいのいかもしれない。まさに、文科系・社会科系・芸術系や、それ以外のテクノロジー。全く同じ意見だ。最後に、チョークトークはいいなあ~。2022/08/11

kamekichi29

5
新しい医療体系の提言と実践。 病の質が命を脅かすものだけではなく、生活を脅かすものに変わってきている。 病を診る医療から人々を見る医療へと変わらないといけない。人々の生活も含める医療へと拡張する必要がある。 これまでの取り組みも紹介されています。こう言うの見聞きしたことあるなと言うものもあった。今後ますます広がっていきそうです。2022/02/20

のせなーだ

3
医療機関=保険点数が現実。患者より病気のマネジメントの効率化優先だ。どこへ転院するにも(cd持参しても)改めて再検査されるし医療機関同士で情報の共有化をしない。大学病院など、大きくて大人数の仕事場でシステムは改良されるかしら。初診の半日潰れる待ち時間と若い医師の診断。ああデザインて幅広い分野で重要だな。治療より予防といっても、医療機関、医薬会社などの経営には患者が必要だものね。せめて患者の不安や相談を聞いてくれる看護師以外のスタッフが時間を取れる対応をしてほしいと思う。2020/11/27

冬鹿

3
医療と種々の分野の学際領域と言えるストリートメディカルは役割分担ではなく領域を超えた相互理解が必要で、世に浸透させるには価値/利益の明確化が課題であると分かりました。ハードルが高く感じましたが、必要な取り組みと思います。私も予防医学や未病治療に興味があり、食生活を通じた健康維持に医療の知見をもっと活用できないかと考えていました。特保や機能性食品が一昔前から注目されていますが、製薬企業の積極的参入など薬学的知見さらなる活用に期待します。2020/11/18

なめこ

3
Medicine for Humanity. 社会の変化に伴って医療も変わる必要がある、というのが第一の主旨。じゃあどう変わるか、で提唱されるストリート・メディカルという考え方。クラシックなダンスの領域にストリート・ダンスが現れたように、身近な生活に医療のタッチポイントを組み込んでいくという。多領域と役割分担して協業、ではなく役割共有、参加者全てが自分ゴトにする、というのが特に印象的。素晴らしいと思います。 ただ、一冊の本としては、脱線あり、長すぎる対談ありで読みにくかった。編集者仕事しろ。2020/08/27

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