内容説明
顔も見えない世間の価値観に
自分の人生のハンドルは渡しちゃダメ!
私を苦しめる「普通」や「常識」を壊して、
自分の好きな自分で生きていこう
LGBTQで、僧侶で、メイクアップアーティストである著者が
他人と違う自分を受け入れ、好きになり、
ユニークな自分として正々堂々と生きていく方法を提案。
他人とはどこか違う自分、男性を好きな自分は、
恥ずかしい存在で、劣等な人間なんだと感じていた著者。
高校時代は友だちがゼロのモノクロの世界に生き、
高校卒業後に渡米するも「日本人は受け入れられないんだ」と落ち込んでいた。
世間や周りの反応を気にしていた自分から
自分の「好き」を掲げて正々堂々と生きていくようになるまでを語った初エッセイ!
「自分の価値を自分が信じていなければ、何も変わらない」
自己肯定感を上げて、他人とは違うユニークな自分に自信を持っていこう! と、
背中をおしてもらえる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
76
この前偶然TVで拝見し、とても感激したので読んでみた。僧侶・メイクアップアーティスト・LGBTQの肩書きを持つ西村宏堂さん。ご自身の半生を綴ったエッセイ。月並みな感想しか言えないけれど本当にすてきな方。親御さんも、海外で関わった人たちも、苦しくて恥ずかしかった自分をアップデートした宏堂さんも、みんな素晴らしい。人生論や思想だけじゃなく、SNSやネットとの付き合い方や洋服の片付け方など、身近なテーマの考え方もあって勉強になった。2023/06/12
ネギっ子gen
60
【菩薩は美しく装飾し人々を救う】浄土宗僧侶で、メイクアップアーティストで、LGBTQの当事者が、自分を大事にする生き方を説く書。2020年刊。口絵の写真含め全体がカラフル。<私の人生なんだから、私が納得する生き方を選んでいくの。性別だって、私が決める。周りの目ばかり気にしていたって、相手が本当にどう思っているのかはわからないし。自分を大切にするって、もしかしたら、わがままかもしれない。でもわがままでもいいんじゃない?>と。他人と違うことは、悪いことではない。自分がユニークであることに、胸を張っていこう!⇒2025/06/21
R
49
メイクアップアーティストであり、僧侶でもある著者による自身の出自と経験からの言葉をつづった本。自分を肯定することの大切さと、その解放とも呼べる状態について言葉を尽くしていて、困難な人生を歩みつつも、様々な人に助けられ、なによりも自分でそれを得た、あるいは気づいたという心持の重要さを優しい言葉で綴っていた。もっと僧籍からの言葉が多いかと期待していたんだが、メイクの世界からの言葉が多く、そこが主軸で強く生きている姿が力強く印象的だった。2023/09/18
ブルちゃん
41
自分に似合うメイクや洋服にこだわるところがすごく尊敬する。お坊さんであり、メイクアップアーティストである。どちらも厳しそうだと、、その世界で生きてこられたのがすごいなあって。わたしも自分らしくいよう。読ませていただき感謝します☺️2024/07/24
Roko
30
宏堂さんは、ずっと怯えていた若かったころのことを、いろいろと話してくれました。他人からの悪意を勝手に想像していたことが案外多かったのだと、今は笑って話せるようになりました。わたしも、あなたも、きっとそうなのです。勝手に自分には自由がないと思い込んでいたのです。そんなことをしたって自分が苦しむだけなのだと気づけて良かった。何色の服を着てもいいように、わたしたちはなにものからも自由なのです。あなたはあなたらしく生きればいいんだよと、そっと背中を押してくれる宏堂さんに感謝です。2022/02/21