嫌われモノの〈広告〉は再生するか 健全化するネット広告、「量」から「質」への大転換

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嫌われモノの〈広告〉は再生するか 健全化するネット広告、「量」から「質」への大転換

  • 著者名:境治【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • イースト・プレス(2020/08発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781619057

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内容説明

ブランディングを無視した「PV至上主義」「CPA至上主義」の時代は終わる。
WELQ事件、漫画村、フェイク広告、アドフラウド……悪質なネット広告の闇から抜け出すために。
生き残る広告主・代理店・メディアが進むSDGs/DX時代の広告の在り方!


〈内容紹介〉
ネット広告費がついにテレビ広告をも抜いた現代。しかし、「PV数さえ稼げれば何でもよい」という感覚の下、悪質な広告やメディアが蔓延する事態となっている。広告団体、広告代理店、ウェブ・プラットフォーマー、ネット・メディア……取材を通じて明らかになった、広告の問題と解決策。ブラックボックス化した悪質なネット広告の世界からブランドを守り、健全化していくための道筋を伝える。


〈本文から〉
広告が嫌われるのは、金儲けのツールだから。欲望を躍起になって刺激するだけなら、そう言われても仕方ない。だが、広告がコンテンツに紐づく場所に立ち戻ることで、欲望の喚起とは違う役割にシフトしていくのではないか。
――欲望ではなく、互いに必要とする、人びとと企業を結びつける装置。元々の広告の役割はそこにあるはずだし、これからもう一度、広告はそういう落ち着いた存在になっていくのではないかと思うのだ。
(「Last Capter:これからの広告の在り方はどうなるか?」より)


〈主な取材対象者〉
日本インタラクティブ広告協会(JIAA)/日本アドバタイザーズ協会(JAA)/朝日新聞社「withnews」副編集長 朽木誠一郎氏/NHK 報道局ネットワーク報道部チーフ・プロデューサー 蔵重龍氏/ADKマーケティング・ソリューションズ デジタルビジネスプロデュースセンター長 清家直裕氏/スマートニュース 執行役員広告事業担当 川崎裕一氏/メディアジーン CEO 今田素子氏/講談社 ライツ・メディアビジネス局局次長 長崎亘宏氏


【目次】
INTRODUCTION なぜ広告は「嫌われモノ」になったのか?
CHAPTER1 ネットメディアと広告の結びつき――「ネット広告の闇」を暴いた二つの告発
CHAPTER2 ネット広告というブラックボックス――破壊された棲み分け
CHAPTER3 ハードルを越えるための解決策――ホワイトリストと意識改革
CHAPTER4 PV商売からの脱却を図るメディア――「コンテンツ価値」という答え
CHAPTER5 テレビCMにも起きている変化の波――視聴率から視聴質への転換
LAST CHAPTER これからの広告の在り方はどうなるか?
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

40
現在のPV/CPA至上主義のネット広告に対して、量から質へ健全化への道筋を示した一冊。ネット広告に関してはあまり詳しくなかったのだが、WELQ事件や漫画村の問題が広告の闇を暴くきっかけになったということを初めて知った。本書は主にネット広告について語られているのだが、テレビ広告に関しても触れられていて、最近視聴率が世帯と個人の2パターン公表されるようになってなんでだろ?と思っていたら業界的に指標が変わったようだ。その他、広告業界にいないと知れない事も多く語られており非常に勉強になった。2020/08/17

kenjin

1
広告とメディアとコンテンツは一体であることを考えないといけない。PV数のような量でなく質を求めていく必要がある。その中でもキーはブランディングとミッドファネルコンテンツ(購入検討層)。広告業界に関わる人は必読。2021/04/25

Kyo1

1
広告業界の人だけでなくマーケティングに関わっている人におすすめしたい。混沌とした広告の世界が整理され視界がひらける。広告は欲望を喚起するのではなく、人びとと企業を結びつける装置になっていく、そういう「落ち着いた存在」になっていく、という本書の方向性は、『遅いインターネット』(宇野常寛)と似た読後感。インターネットが普及して20年、ここまでは無法地帯な側面もあったかもしれないが、今後はこのテクノロジーをうまく利用することで、よりよい生活の実現に微力ながら貢献したい気持ちになった。2020/08/09

dokulogue1

0
図書館本。タイトルからどんな内容かと思ったが、思いの外冷静な内容だった。とはいえ、「広告業界」にどっぷりと浸かった感は否めず、我々は絶対に無くならないという自負が含まれているようにも感じる。業界が感じた問題点、その専門用語や業界全体としての動向も見ることができる。ただ、他の業界に比べて玉石混交になりやすい業界なのかもしれないとも思った。

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